2021年11月7日日曜日

サントラ「アイガー・サンクション(The Eiger Sanction)(1975)」

登山隊に紛れた暗殺者の殺害依頼を受けた元殺し屋の大学教授を描いたサスペンス。監督は、クリント・イーストウッド。音楽は、ジョン・ウィリアムス。旧アルバムは手が出ず、本編の記憶は断片的、そして音楽をジックリ聴く機会も無かったんで、正直悪くないイメージがあるだけでそこまでこの音楽に愛着や思い入れは無かったんですが、でも好きな人が多いみたいなんだから実際良いんじゃない?って事で、財布と相談してこのIntradaのアルバムは即購入・・・したんですが、なんかディスク2にプレスミスがあったとかで手元に届くまで少し掛かりました。で、その音楽は、以前から良い評判があるのだけは知ってたすこぶるキャッチーなテーマ曲を軸に、ジャズやら宮廷バロックやらシンフォニックやら民謡やらの要素が加わる、70年代っぽさと王道感を感じられるスタイル。モチーフはテーマ以外にもある感じですが、出色なのはやっぱテーマで、個人的にはチプリアーニとかモリコーネのエスピオナージとかゴールドスミスのパピヨンとかを思い出しながら、この哀愁と民族感が薄っすら香る?テーマ1本でこのスコアは勝ちなんじゃ?って思ったりしました・・・って位魅力的。って言うか、このテーマ聴いたら山の岩壁を登る人を空撮的に少し遠めから捉える絵が浮かんで来たんですが、これって本編にあったりするのかな?無い?ほんと全然覚えてないんで判断出来ないんですが、そう言う点を含めこのテーマはGOOD。意外とアクション系は少なめなんですが、アンダー系でサスペンスの盛り上げやリリカルにエモーションを刺激したり、ミスティな風合いの向上なんかを問題なくやってるんで、まぁスコアとしては言わずもがな。敢えて文句を言うなら、メロの強烈さで所謂アンダーな魅力が薄いようにも感じちゃう気もするって所なんですが(いや普通にあるんだけどね)、まぁでも、それは満足度には殆ど影響しないか。取り合えず良かった、聴けて。あっ、それとディスク2のソースじゃないボーナス3曲は旧再録音アルバムの録音時に録音したけど、最終的にアルバムに入れなかった楽曲だそうで、ウィリアムス?がなんで抜いたのかを考えながら聴く楽しみもあって良いですね。

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サントラは、Intradaからフルスコアと従来版(再録音)にボーナスを加えたCD2枚組のアルバムが限定生産で出てます。

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