2021年10月31日日曜日

サントラ「スリーピー・ホロウ(Sleepy Hollow)(1999)」

ワシントン・アーヴィングの短篇集「スケッチ・ブック」の一篇を基に首無し連続殺人事件を捜査する警官を描いたホラー。監督は、ティム・バートン。音楽は、ダニー・エルフマン。映画も良いんですが、バートン&エルフマンでも一際存在感がある、かは人それぞれでしょうが、個人的にはそんな風に思ったりもする音楽の1つで、そう言えばハロウィン月だし、折角だから今聴きたいかなぁ、って思ったんでIntradaが出した4枚組アルバムを購入。そう言えば内容は魅力的だけど価格がネックだったエルフマン&バートンBOXに未収録曲を追加した増曲版が入ってましたが、今回はそれを軽く超える内容で、ディスク1は市販アルバム同様、ディスク2・3でフィルム音源を収録し、ディスク3の途中~4で別バージョンを大量にとまぁ凄い分量。で、フィルム音源とか色々聴き比べたら意外と違うんだなぁって思ったりしたんですが、まぁそこはそことして基本の音楽に関して・・・ってまぁ別に今更言う事も無いんですが、スタイルは結構全うなゴシックとホラー色とパワーがある路線で、バートンとエルフマンって所での独特の奇妙なタッチはあるにはあるけど意外とそこまでじゃ無く、でもそれがかえってエルフマンの力の入りようを感じさせる要因にもなってる音楽、って言うのかな。モチーフはエルフマンでも特に何度も顔を出す感じがあって、不気味・パワフル・暴力的・ミスティ等々、物語の中で表情を変える一因になってる点を含め何処をどうとっても印象的。ダイナミックな鳴らしだけじゃなく抑えた所も良いし、ちょっとエルフマンの定番からズレルような感じがするのも面白い。まぁモチーフが万人受けする魅力系かって言われるとちょっと分からないけど、基本的にスコアファンなら最初から最後まで飽きずにイケルんじゃないかなぁ。うん、そんな感じ。

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サントラは、IntradaからCD4枚組のアルバムが限定生産で出てます。

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2021年10月30日土曜日

サントラ「ザ・リング リバース(Rings)(2017)」

鈴木光司の原作を基に呪いのビデオを観た者達を描いたホラー。監督は、F・ハビエル・グティエレス。音楽は、マシュー・マージソン。言うまでもないリングのハリウッド版。なんとなく色々作られてたような気がしてたんですが、実際はコレが3作目で現時点で最新作との事。多分2までは観たと思うんですが、水の滴るサマラが画面から出て来て急に男の前に移動するアレは1だったかな?まぁ印象はそんな感じなんですが、コレは原作により忠実な話のリブート?的な作品らしいです。で、前はハンス・ジマーだった気がしますが、今回はマージソン。今じゃRCの一員って感じですが、元々ブライアン・タイラーと関係してた事もあってかオーソドックス寄り?なオーケストラル感や生音感も持ち味に持ってる人。今回はどちらかと言うとそのオケ方面が出てる感じで、暗く寂しげなモチーフを軸にホラーって言うよりミステリー前提でアプローチしてるような印象。なんかこう言うのっぽいなぁって言う古いビデオのノイズや再生中に急に画面が乱れて止まるような唐突な音切れなんかを含む不安定で不穏さを醸し出すそれっぽいエレクトリックや定番はもちろんあるんですが、それも不協和音で恐怖心を逆撫でしたり、突発的な大音で驚かすと言うより、もっと物語&状況的な意味合いを感じさせる類。正直無機質効果音系とかだったらキツイかなぁ、とか思ってたんですが、そう言う心配は要らなかったですね。地味だけどモチーフはあるし、何処となく欧州的な古風?枯れ感?みたいなのを感じる所があったりもするのも、個人的にはポイント。

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サントラは、Paramount Musicから出ています。CDはRamblingから。

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2021年10月28日木曜日

サントラ「キャッツ・アイ(Cat's Eye)(1985)」

スティーブン・キングの原作を基に短編3話からなるオムニバス形式のホラー。監督は、ルイス・ティーグ。音楽は、アラン・シルヴェストリ。ビルのヤツとトロールのヤツとあと1つは忘れましたが、確かクリープショーとも違った感じの小品で普通に面白かったイメージがあるんですが、そこを支えるのはこの時代のこのジャンル&シルヴェストリっぽいシンセスコア。デルタフォースにも通じる速テンポを刻みながらブワ~っとやったりシャキ~ンってやったりモワ~ってやったりして(←表現がw)ミステリアスで不気味・・・って言うほどではないけど不穏な雰囲気を構築しながら、要所要所でモチーフが鳴り、若干のポップさを含めた状況描写があるって感じなんで、基本こう言うのが好きなら問題ないんじゃないかな、と。モチーフはリズム上に奇妙で何処かユルイ?フレーズが被さるミスティ寄り?なんですが、後半になんかチープな音色で中世ヒロイック感も匂うメロが顔を出すのが、ちょっと意表を付かれるような気もして印象的。正直それほど万人受けするモチーフとは思えませんが、個人的にはまぁOK。BTTFっぽいのもあるし、ジャンルが良い感じに違う事もあってか、ロマンシングやデルタやエイラとも違うんで、こう言うシンセ系がイケるならどうぞ。

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サントラは、Intradaから限定生産でCDが出てます。

【スティーブン・キング キャッツ・アイ [DVD]】

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2021年10月27日水曜日

2021年10月27日『Fate/Apocrypha Original Soundtrack』『Fate/Apocrypha Blu-ray Disc Box Standard Edition』発売・・・

第三次聖杯戦争のとある事象から分岐する(とされる)FSNの並行世界が舞台の外典。 これまで通り、単独サントラCD(既発BOX特典CD未収録曲追加/音楽:横山克)とスタンダード・ブルーレイBOX(全話収録/英語吹替&字幕追加/特典省略)が発売。

【Fate/Apocrypha Original Soundtrack】

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【Fate/Apocrypha Blu-ray Disc Box Standard Edition】

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2021年10月26日火曜日

2021年10月26日Notefornoteの新譜サントラ(Rocky IV - The Symphonic Rock Suite)・・・

今回は、下記1点。

【Rocky IV - The Symphonic Rock Suite】

ヴィンス・ディコーラの「ロッキー4」のライブ音源。全3曲・約20分。限定500枚。
Notefornote
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2021年10月25日月曜日

2021年10月25日Music Boxの新譜サントラ(レジェンド 光と闇の伝説、Les Grandes Musiques du Petit Écran (Volume 5) LES ROIS MAUDITS / LANCELOT DU LAC、プロフェッショナル - パリ警視J、海底王キートン - キートンの蒸気船 - キートンのセブン・チャンス)・・・

今回は、下記4点。

【レジェンド 光と闇の伝説(LEGEND)(1985)】

リドリー・スコット監督のファンタジー。音楽は、ジェリー・ゴールドスミス。従来版未収録2曲を追加したフィルム版と旧アルバム音源にボーナスを追加。限定2000枚。CD2枚組。
Music Box
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【Les Grandes Musiques du Petit Écran (Volume 5) LES ROIS MAUDITS / LANCELOT DU LAC】

TV関連作品集の第5弾。音楽は、ジョルジュ・ドルリュー。限定1000枚。CD2枚組。
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【プロフェッショナル(LE PROFESSIONNEL)(1981)/パリ警視J(LE MARGINAL)(1984)】

ジャン・ポール=ベルモンド主演の刑事クライム物2作品。音楽は、エンニオ・モリコーネ。従来版にボーナスを追加。限定500枚。CD2枚組。
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【海底王キートン(THE NAVIGATOR)(1924)/キートンの蒸気船(STEAMBOAT BILL, JR.)(1928)/キートンのセブン・チャンス(SEVEN CHANCES)(1925)】

バスター・キートン関連3作品。音楽は、クロード・ボラン。限定350枚。CD2枚組。
Music Box
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2021年10月24日日曜日

サントラ「フラグタイム(2019)」

さとの漫画を基に1日に3分間だけ時間を止められる少女を描いた青春百合ドラマ。監督は、佐藤卓哉。音楽は、rionos。時間止めてどうするの?、って言うと、思春期男子か!、って言いたくなる事をする娘なんですが、ある時それをした相手に能力が効かず、バレテ・・・って所から話が進む作品。で、音楽は、ウィアートル、ハシタイロ、百年のメラム、なんかが個人的には印象に残ってるrionos。アニメのスコアはまだこれで3作目ぐらいだったんじゃないかと思うんですが、これでは、天門の「星を追う子ども」なんかを思い出す寂しげ&儚げなテーマ曲がベースの音楽を書いてて、基本はキャラの心情に寄り添う感じなんで派手じゃ無いんですが、それでも何箇所かは鳴らし刻んだりする所があって、そこが私的にケビン・ペンキンのメイドインアビス?っぽく感じるからかファンタジーっぽさも何処と無くある、ような気もする、でもやっぱ最終的にはセンチメンタルで心地良いって所に落ち着く、そんな感じの音楽って言うのかな。まぁアルバムは予告用6曲を含め全19曲・23分位しか無いんで、再生し始めてもさっさと終わっちゃうんですが、近過ぎず遠過ぎずな距離感、雰囲気内での揺れ動き、それを経てのエモーションへの結実を含め、ベターだけど、聴ける、スコアになってると思います。

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e-onkyo】(ダウンロード)←ハイレゾ音源

サントラは、ポニーキャニオンから出ています。

【「フラグタイム」主題歌「fragile」】

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【フラグタイム Blu-ray Timeless Edition[初回限定生産]】

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2021年10月23日土曜日

サントラ「スーパー!(Super)(2011)」

お手製のコスチュームに身を包みヒーロー活動を行う男を描いたコメディ。監督は、ジェームズ・ガン。音楽は、タイラー・ベイツ。世間的にはやっぱGOTG辺りが代表作なんでしょうが、個人的に特に好きなガンと言えばコレで(いや他のも好きだしスーサイド・スクワッドとか激熱だったけど)、まぁ万人受けするルックではないとは思うけど、「ヒーロー」を真摯に?リアルに?描こうとするとトロマ流れのギャグとバイオレンスに繋がる・・・のかはさておき、敵なんかも良いんで、未見の人がいたらおススメです。キャストも意外と豪華だし。って、まぁ今アマゾン見たら日本だとソフトが廃盤?っぽいんで新品&定価入手は難しいかもですが、レンタルには普通にあるんじゃないかな。で、音楽。アルバムは歌曲とスコアで50分いかない位、内スコアは6曲13分程度で1曲ベイツによる歌曲(で良いのかな?)がある形、なんでベイツ関連は全部で15分弱位になるのかな?まぁそんな感じなんですが、歌はライトでポップで素朴なかっこ付きでの日常を楽しむ感じのなかなか映えた曲で、スコアは歌ニュアンス寄りが2曲、残りはドラマティック系(内2つは宗教風)、最後は歌メロ?をカントリー・ロック風?にしながら爽やかな感動へ、ってスタイル。まぁこうハッキリとエモーションを刺激する楽曲オンリーなのは本編の歌曲の合間合間でしっかり盛り上げる事に重点を置いてるからなんでしょうが、ベイツのこう言う系は結構キャッチーに上げて来るんで、やっぱ良いっすね。スコアの短さが憎くも感じるけど、短いからこうなったとも言えるんで、そこは妥協案件かな、とか思いつつ、まぁ少なくとも聴き所のあるスコアにはなってると思います。

(Amazon/CD)
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サントラは、Lakeshoreから出てます。

【スーパー! スペシャル・エディション [Blu-ray]】

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