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2022年12月21日水曜日

サントラ「ブッチ&サンダンス/伝説のアウトロー(The Legend of Butch & Sundance)(2006)」

言わずと知れたブッチとサンダンスを描いた西部劇。監督は、セルジオ・ミミカ=ゲッザン。音楽は、ベイジル・ポールデュリス。コレが遺作だったみたいですが、ここで聴けるのは放牧的なドラマ寄りのウエスタン・スコアで、ポールデュリスに期待しがち?な無骨だったり肉厚でバーバリックなパワーと言った面はそうでも無いんですが、そこを除けば真摯に西部劇の息吹を感じられる音楽になってて、決して押し付けがましくない感じでありながらも如何にもかつ魅力的なテーマ曲を要所要所で組み込みながら、時にジェントルに、時にスリリングに、時にストイックに、時に躍動的に奏でていく、正に王道で期待を裏切らない聴き心地。ギター系の擦弦楽器を印象的に鳴らしてくのも良いし、各曲が短めな割にそんな細切れに感じないのもGOODだし、何より聴いてて清清しくもなるような楽曲ばかりなのが好印象(あくまでスコアの風合いとして)。まぁ、正直コレが遺作なのかぁ、って思いながら聴き終えるとなんとも言えない感覚が残ったりもしますが、スコア的にはストレートにウエスタンの良さを感じられる音楽になってると思います。

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サントラは、Moviescore Mediaから出てます。CDは、限定1500枚。

2022年10月1日土曜日

サントラ「バイオハザードIV アフターライフ 3D(Resident Evil: Afterlife 3D)(2010)」

カプコンの人気ゲームを元にしたSFホラーの第4弾。監督は、ポール・W・S・アンダーソン。音楽は、トムアンドアンディ。ベルトラミ&マンソン、Jダナ、Cクローサー、と来て次は誰がやるんだ?って思ってたらTAAと言う作曲家だと知り、最初は、うん?トムア・・・えっ?誰?ってなった記憶があるんですが、その後軽く調べたらモスマンを題材にした作品(リチャード・ギアだっけ?)をやってたと知り、別に音楽の記憶とかは無かったけど、あっアレやった人(達)なんだって当時思ったなぁ、って書きながら思い出したりしてるんですが、このTAAの担当作ってIMDBを見ると数もそれなりにあるんですが、今も映画音楽作曲家としては影が薄い気がするんですよね。まぁ私だけかもしれませんが。はい。で、音楽ですが、ここでは、TAAの通例通り(私が聴いた事があるって意味では)のプログラミング路線で、正直私がこう言うのの良さみたいのをよく分かってなかったりする事もあって、聴いても、ふーん、って感じなんですが、でも、アンブレラ?では例のミステリアスな感じを踏襲し、意図的かは知りませんが自然と近未来的に感じるブレラン的なサウンドがあり、トラパネーゼとかアモンとかにありそうなキチンと上がる部分があったり・・・云々かんぬんはするんで、別に悪くはないんじゃない?かなと。まぁ最近は70年代前後のスコアばかり聴いてるんで、それも影響してるんでしょうが。

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サントラは、Milanから出てます。

2022年9月22日木曜日

サントラ「ファウンテン 永遠につづく愛(The Fountain)(2006)」

病に犯された妻を救おうとする男が辿る不思議な物語を描いたSFドラマ。監督は、ダーレン・アロノフスキー。音楽は、クリント・マンセル。どちらかと言うとミニマルでモノトーンなイメージが私なんかはある人ですが、偶にサントラを聴くと、意外とそうじゃないか?、ってなる事があって、コレなんかもそんなのの1つ。このアルバムが完全本編通りかは覚えてませんが、ピアノの穏やかな音色から始まり、室内音楽、クラシカル風味、禅?っぽさ、荒さ、不気味さ、ノイズ、その他諸々を感じさせながらの音楽群は、もの哀しさを軸にしたエモーなニュアンスが漂い、抑え目な卒ないモチーフがあり、物語のなぞりを感じさせ、後半へかけてジワジワ盛り上がっていく、そして最後は再度穏やかなピアノで閉めていく、そんなアルバム構成を含め良い感じ。まぁ正直クロノス・カルテットがどうなのかとかはよく分かってませんが、取り敢えずは、レクイエム~みたいのがイケる人ならどうぞ、って感じかな。

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サントラは、 Nonesuchから出てます。

2022年3月19日土曜日

サントラ「ひまわり(Sunflower)(1970)」

戦争によって引き裂かれた夫婦を描いたドラマ。監督は、ビットリオ・デ・シーカ。音楽は、ヘンリー・マンシーニ。昨年Quartetの新装アルバムを購入し、やっぱ良いなぁ、でも改めて聴くと前のモノラルのフルスコアも聴いてみたくなるなぁ、けど廃盤なんだよなぁ、って思ってたらちょっと前に海外の方から廃盤のCD2枚組アルバムを買う事が出来たんで、今は新装版をちょくちょく聴きながらそれの到着を待ってるんですが、そんな中で起こったのがロシアのウクライナ侵攻。まぁそれに関してここでどうこう言うつもりはありませんが、ただ「ロシアに逆らったって勝てないんだから人命を守る為にウクライナは降伏すべき」みたいな意見に支持が一定数普通にあると知った時は、唖然としました、位の事は言っておきます。はい。終わり。で、それはそれとして音楽ですが、コレは一般知名度も高いマンシーニの代表作。なんで、私なんかが語るまでも無いんですが、まぁなんか言うとすれば、物語の切なさと悲しみと想いを底上げしながらエモーションを高鳴らせ、優しく、でも着実に辛さを刻み、体に染み渡らせ、そして脳裏に刻んでく、そんな感じのもの哀しいテーマ曲がもう普遍中の普遍。以前何処かで日本人好みなメロみたいな文言を見た記憶があるんですが、こう改めて聴くとチプリアーニの親しみ易さにも通じる気がするんで、そうなのかもなぁ、なんて思ったりします。ただスコア的にはそのテーマのアレンジや他の描写と言ったテーマから離れた部分も忘れられないって事は言っておきたい所で、それはアルバムで聴くとよく分かるんじゃないかな。うん、まぁ、そんな感じ。あっもちろんイージーなマンシーニもGOODです。それと音楽とは別の話になるんですが、現在ひまわりのリバイバル上映が始まってるみたいで、正直忘れてたんですが、コレってロケ地(舞台も?)ウクライナなんですよね。ひわまりは国花でしたか?別に収益の一部が人道支援に使われるらしいからって訳じゃないんですが、私は劇場で観た事無いし、音楽好きだし、丁度ひまわり熱が高まってるのと被ったんで、時間さえ合えば観に行きたいなって思ってます。

(Amazon/CD)
Amazon】(CD)←国内流通仕様
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サントラは、Quartetから50周年記念のアルバムが出てます。

【ひまわり ブルーレイ [Blu-ray]】

(Amazon)

2022年3月13日日曜日

サントラ「BEM(2019)」

足立昭の原作を基に人間になる事を夢見る「妖怪人間」達を描いたファンタジー。監督は、小高義規。音楽は、未知瑠。本編だとソイルなんちゃらって言う5人組ジャズ・バンドの人達の楽曲も使われてて、それはそれで別にアルバムが出てるんですが、コッチは未知瑠(さん)のを収録したアルバム。完結編ぽかった映画は観て無いんですが、一応TV版は観てたんで音楽にはなんとなく興味は持ってて、でもなんか気持ちが乗らなかったんでアルバムは買ってなかった作品、だったんですが、偶々アマゾン見たら安く売ってたんで購入してみました(455円)。で、その音楽は、モチーフ的なのは私が聴いた感じじゃありませんが、基本は終末のイゼッタの敵魔女、関連だったかは忘れましたが、アレに似た特徴的なボーカルと民族&デジタル&オケを絡めてのスリリングかつメロ感も普通に感じられる、けどメロ過多ではないバランスの楽曲が多い感じで、そこに刻刻を思わせるインダストリアル感が所々で顔を出すような構成。聴く前は本編でジャズ系も結構スコアっぽく聴こえる所があった気がしたんで、案外未知瑠分にもジャズ系が混じってたりするのかなって思ったんですが、実際はそうじゃなく、ここは完全に分けてあったみたい(だから逆にソイル~のアルバムが気になって来る気も)。全体的に新鮮味こそないけど、如何にも未知瑠って感じられるのは魅力的だし、スコアとして聴き応えも、控えめに言って問題なし。なんで、少なくとも、終末のイゼッタと刻刻って言う、この2作品の名前を聞いて音楽が聴きたくなる人なら、期待を裏切られる事はまず無いんじゃないかな。

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サントラは、FlyingDogから出てます。

2022年2月20日日曜日

サントラ「平家物語(2022)」

古川日出男の原作を基に「平家物語」を題材にした歴史ドラマ。監督は、山田尚子。音楽は、牛尾憲輔。京アニの事件があってから初めての山田監督の新作(ですよね?)って事で、毎週色々思いながらTVで観てるんですが、まぁ途中までの大雑把な感想だとなんとも言えない複雑?な余韻が残る作品で、そもそもの物語もですが、台詞、描写、OP主題歌の歌詞(それとアニメオリジナルキャラらしいびわ)なんかを観たり聴いたりしてると、個人的には自然と事件と結び付いちゃう事が結構あって、アニメ自体は面白く観てるんですが、そこでの満足感や感情の揺れ動きがあんま信用出来ないって言うか、しちゃいけない気がする(馬鹿みたいに涙腺が緩むのもそれに拍車を掛ける)のと、人によっては無理矢理セラピーとか自己啓発セミナーに参加させられてるような居心地の悪さを感じるんじゃ?って思ったりもして・・・ってまぁそんな感じ。なんで、私にとって素直に面白いアニメ枠なのかはまだ保留中。で、そんなアニメを彩り支えるのが牛尾音楽の数々。まぁ私なんかだと、牛尾音楽観とかTV用枠組み目線から理解は出来るけど、スコアとしてはなぁ、ってなる(テクノ・ダンスやほのぼのお惚け)のもあるんですが、それでも牛尾憲輔+山田尚子=音楽期待!ってなる人なら問題なく楽しめるのが大半なんで、まぁそこは心配無用。今回は例の演奏音なんかがあんま無いからなのか(多分)、柔さと言うか木感と言うかなアノ感触は薄めな気もしますが、雅楽器を取り入れて古来日本感を出し、荘厳燃え系やスリリングな楽曲を僅かに聴かせたりしても、目玉はやっぱりアンビエント感とノイズと楽器の音色の組み合わせ+程良いメロで儚さと優しさを漂わせながら、感情にさり気無く、でも確実に影響を与えてく、正に聲の形やリズと青い鳥で聴けたあの路線。それもあってか、全体的に題材感を取り入れた現牛尾スコアの見本市みたいな感じもするんで、今の「牛尾憲輔」に触れてみたいなら案外おススメし易い音楽=アルバムかもしれないなって思いました。

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サントラは、ポニーキャニオンから出てます。

2022年2月13日日曜日

サントラ「炎の砦マサダ(Masada)(1981)(TVシリーズ)」

アーネスト・K・ガンの原作を基にマサダ砦に立て篭もったユダヤ人とローマ軍の攻防を描いた史劇ドラマ。監督は、ボリス・セイガル。音楽は、ジェリー・ゴールドスミスモートン・スティーヴンス。前にIntradaから出たCD2枚組のアルバムで初めてこの音楽に触れてから定期的に聴き続けてるんですが、今回Intradaが新しいアルバム(しかも4枚組)を出し、なんか前のだとスティーヴンスの一部がスプリットモノって言う方式の音源だったらしいんですが、今回はそれをちゃんとしたステレオ音源にし(多分)、Vareseの再録音を復刻し(嬉しい)、別音源も収録してる(ワクワク)、って事だったんで、そりゃまぁ買いますよね、って感じでポチッた訳です。はい。で、音楽自体は何度も聴いてるんで今更な感じですが、ゴールドスミス分はユダヤの民族感とか音楽的歴史とか一切知識でも肌感覚でも認識してない私なんかが聴いても、あっなんかユダヤっぽ~い、って何故かなるテーマ曲やローマ軍のマーチを含めたちょっと歌謡曲的なレトロな親しみ易さを感じるモチーフを絡めながらのスケール感とドラマ性を感じさせるまぁ素晴らしいスコアで、スティーヴンス分はゴールドスミスのモチーフをあんま使って無いってのもあってか感触はよりアンダーな裏方的仕事振りって感じだけどさすがに安定したスコアばかり。はい、堪能堪能。あっそれと、ディスク1&2の収録曲は前のと同じだと思ってたんですが、ディスク1の最後に数秒のMCAロゴってのがあって、コレは初収録ですよね?手元に前のアルバムが無いんで分かんないんですが、聴いてたらアレ?コレ聴いた事あったっけ?ってなったんですが・・・。とか、まぁそう言うのもあってなんか得した気分ですってのを含め、このアルバムにはこれからもお世話になりそうです。

(Amazon/CD)
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サントラは、Intradaからステレオのフルスコアに再録音版やボーナスを追加したCD4枚組のアルバムが限定生産で出てます。

2022年1月29日土曜日

サントラ「ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(Hillbilly Elegy)(2020)」

J・D・バンスの原作を基に3世代の家族を描いたドラマ。監督は、ロン・ハワード。音楽は、ハンス・ジマーデヴィッド・フレミング。ジャケ写にもなってるグレン・クローズ婆さんを見ただけで、なんかよく分かんないけどうわ~ってなるんですが、そんなのの音楽は、アコースティックなノスタルジー感を漂わせてのカントリー流れ?なニュアンスも感じる音楽になってて、デジタルなサウンド世界とリズミックと適度なメロなんかを合わせての定番路線ながら、流石にジマーが絡んでるから・・・なのかは分かりませんが、結構エモい?「聴ける」音楽になってる印象。モチーフは弱いんですが、まぁ聴いてると適度に分かるかなって感じだし、他もデジタルや弦楽器やリズムの組み合わせをトーマス・ニューマンみたいにやる訳じゃなくって、もっとこう万人受けしそうなキャッチーさがある感じにやってるって言うのかな。田舎町的な哀愁も、ライトさも、ちょっとウエスタンを思い起こすような高揚感や爽やかな感動を感じられる部分があったりもするんで、強烈な引きがあるかは分からないけど、聴き心地は至って良好、かな、個人的には。それと、え~っとタイトルを忘れましたが、イジョフォー?とかカンバーバッチが出ててた奴隷の実話を基にした映画を思い出す部分があったり・・・って、あっえっと「それでも夜は明ける」でしたっけ???まぁそんな感じです。

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サントラは、Sony Classical/Milanから出てます。

2021年12月30日木曜日

サントラ「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド(The Mummy Returns)(2001)」

ユニバーサルの古典ホラー「ミイラ再生」をリメイクした冒険アクション・シリーズの第2弾。監督は、スティーヴン・ソマーズ。音楽は、アラン・シルヴェストリ。なんかイムホテップが掘り起こされて?、あっえっ掘り起こせるんだって初見時に思った記憶があるんですが、音楽はコレ以降ヴァン・ヘルシングやGIジョーと言ったソマーズ監督作をやるシルヴェストリ。コメントで教えて頂いたんですが、なんでも前作は監督の要望を汲んだ事でゴールドスミス的には不満が残る仕事だったらしく、それでこっちはやらなかったんだとか(依頼はあったのかな?)。その監督の要望は鳴らせ押しだったみたいなんですが、その点は前作を聴くと個人的には納得出来る点で、同時にこの2も似たような印象だったんで、ソマーズはそう言うのを音楽に求める人なんでしょうね、多分。まぁそれはそれとして今回の音楽ですが、えっと、ゴールドスミスのモチーフなんかは引き継がず、音楽的には完全シルヴェストリのオリジナル。ただ、ダーク+史劇風のヤツ、オコーネル?冒険?のテーマって感じのヒロイックなヤツ、愛のテーマ的なヤツ、等々、他にもあるかもしれませんが、モチーフの傾向なんかは前作と似てるような所があるんで、大雑把な感じだと相互性があるような気も。まぁ単調さがあったり、モチーフそのものはそれぞれ悪くないけど割とパッとしなかったり、民族系が平凡?だったり・・・はしますが、でもシルヴェストリっぽさが充満したミリタリックやヒロイズムやエキゾや重厚感のあるダイナミックな楽曲が多い事もあって、聴き応えは十分。鳴らしもそんな気にならなかったし、コレに関しては、あ~お~鳴ってるなぁ、って感じでしたね。演奏はシンフォニア・オブ・ロンドンだそうです。あっそれと1曲目の2:53位から流れるメロってなんか似たのをどっかで聴いたような気がするなぁ、って思ったんですが、アレですね、ハヴィエル・ナヴァレテのファイアーフライなんとかとか言うヤツ。

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Amazon】(CD)②
Amazon】(CD)③
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サントラは、IntradaCD2枚組のアルバムが限定生産で出てます。

【ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (4K ULTRA HD + Blu-rayセット) [4K ULTRA HD + Blu-ray]】

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TOWER

2021年12月22日水曜日

サントラ「ハムナプトラ 失われた砂漠の都(The Mummy)(1999)」

ユニバーサルの古典ホラー「ミイラ再生」を基に伝説の都ハムナプトラに眠る邪悪な高僧を蘇らせた事で起こる危機に立ち向かう冒険アクション。監督は、スティーヴン・ソマーズ。音楽は、ジェリー・ゴールドスミス。個人的に片手で数えられる程度しかない、リアルタイムに劇場で、ゴールドスミスの新作を聴いた作品、の1つがコレで、まぁだからって訳じゃないんですが、作品にも音楽にも思い入れがある、ような気でいたんですが、今回この完全版的アルバムを聴いてみると、意外とあっそうそうコレコレ!って所とあれ?こんな感じだったっけ?って所が混在してて、今思えば当時はまだサントラを殆ど買わなかったんでこれもそうだったし、その後も増曲版が出るんじゃないかって事で旧アルバムには手を出さなかったんで、あっ本編以外でこの音楽ってあんま触れてなかったんだ、そう言えばそうか、って気付いたりました。はい。で、その音楽は、ザ・グリードに続いてのゴールドスミスで、本編観た感じからアラビアックな一大絵巻!的パワー溢れる音楽ってイメージがあったんですが、実際の感触もまぁそんな感じ。史劇ダークなハムナプトラ?のテーマ、怪しくパワーも滲むイムホテップのテーマ、2組に当ててたと思う愛のテーマ、そしてオコーネルのヒロイズムとユーモアが混ざった絶妙にイケイケなやつ、なんかのモチーフを絡めての燃えもエモーションへの刺激もふんだんにあるスコア群は控えめに言っても流石で、まぁ例に漏れず良いスコアなのは間違いなし。ただ個人的にはちょくちょく思う所があって、なんかゴールドスミスならもっとシンプルにモチーフも絞って洗練させた音楽を書きそうな題材な気がするんだけど(特に明確な理由なし)、コレは場面とか状況とか関係なくハッキリ鳴らす事に重点を置いてる感じがあって、なんて言うか、テンションが単調?、物語や場面とのより密接な結び付き=細やかさが弱い?、もっと簡単に言うと・・・雑?って感じるような気もするかな、と。まぁそれでも基本となる前提が気に入ってるんで些細な問題と言えばそうかもしれないし、それが逆に色々と考える事に繋がったりもしてまた楽しく聴けたりもするんですが、正直「ゴールドスミスのスコア」としてはモヤモヤが残る感じもありますね(モチーフも印象的な割に抜けが悪い気がするし)。

(Amazon/CD)①
Amazon】(CD)②
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サントラは、IntradaからCD2枚組のアルバムが限定生産で出てます。

【ハムナプトラ/失われた砂漠の都 (4K ULTRA HD + Blu-rayセット) [4K ULTRA HD + Blu-ray]】

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