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2022年8月13日土曜日

サントラ「追跡者(Lawman)(1970)」

殺人犯を追って見知らぬ町にやって来た保安官を描いた西部劇。監督は、マイケル・ウィナー。音楽は、ジェリー・フィールディング。まだあるのかは知りませんが、前Intradaを覗いたら在庫限り終了ページにあったんで、今回その新装版を購入(まぁ実際買ったのは2・3ヶ月位前だけど)。感じとしては、収録曲・時間なんかは基本前のと同じと言って良いレベルで、でも音は違うかなって印象。私なんかは前のアルバムは100回以上は余裕で聴いてる、とは思う、って位にはお気に入りなんで、こっちの方が音が良く聴こえる気がしたってだけでもう買って良かったなってなるんですが、正直そこまで思い入れが無い人だと前のでも十分なんじゃないかなって気はします。はい。で、一応音楽に関しても触れるとすれば、冒頭の荒々フレーズからストイックかつドラマティックなテーマへ向う導入から一気に引き込んで、後はもうフィールディングの独壇場。陽性の西部劇らしさやプリミティヴな装いがあったり、いつもよりドライさが薄かったり・・・etcを含め、フィールディングだとワイルド・バンチに通じる音楽って感じもするかな?って意味でも聴き応えあり。まぁ好みはあるでしょうが、チャトズと似た感じで、フィールディングでも万人受けし易い魅力のあるスコアだと思います。

TOWER】(CD)

サントラは、Intradaから新マスターを用いたCDが限定生産で出てます。

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2022年7月3日日曜日

サントラ「天使の分け前(The Angels’ Share)(2012)」

ウイスキーと出会った青年を描いたドラマ。監督は、ケン・ローチ。音楽は、ジョージ・フェントン。テイスティングの練習で各々が口に含んだのを1つの瓶に吐き出すんですが、仲間の1人がその瓶の中身を飲み干すシーンwが個人的には頭から離れなかったりする作品で、ローチっぽい社会派?的な要素はあれど、もっとこう素朴でコミカルなトーンがよく出てた気がするんですが、どうだったかな。なんとなく人気はあんま無かったってイメージがあるんですが、私なんかは普通に観れたような気がします。はい。まぁだからなんだって話ですが。で、音楽はフェントン。ローチと言えばな感じですが、ここでは、若者達の日々&物語をロックインスト?系と不穏系とコメディ風味を交えながらやってく感じで、チープでは無いけどリッチにはなり過ぎでもないサウンドと感情とは距離を取る姿勢があるんで、単純に裏方に徹してるから、とは別の意味・・・かは置いておくにしても、印象は地味。まぁ私なんかはフェントン&ローチだと麦の穂を~を思い出す事もあって余計にそう感じるんでしょうが、ああ言うのを期待すると肩透かしに思う人も多いんじゃないかなと。ただ、変に擁護したい訳じゃないけど、何かしながら軽く流して聴く分には丁度良かったりする時もあるんで、どちらかと言うとそう言う感覚で接する方が楽しめる(率が上がる)音楽だったりするのかもしれないなって思ったりしました。うん、まぁそんな感じです。

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TOWER】(CD)

サントラは、QuartetからCDが出てます。最近出たデジタル版は歌2曲が無いスコア版みたいです。

2022年6月26日日曜日

サントラ「ドゥー・ユー・ライク・ヒッチコック?(Do You Like Hitchcock?)(2005)」

殺人事件を目撃した学生を描いたミステリー。監督は、ダリオ・アルジェント。音楽は、ピノ・ドナッジオ。劇場用じゃなくTVかビデオスルー(今だとDVDスルー?ブルーレイスルー?ソフトスルー?って言うのか?)の作品だったみたいですが、なんでもタイトル通りヒッチコックを色々交えた作品なんだとか。なんとなくフェイド・TO・ブラックみたいな観心地だと良いなって思ってるんですが、どうなのかな?劇場公開したのかは知りませんが、日本だとDVDが出てたみたいです。もう廃盤みたいだけど。はい。で、音楽はドナッジオ。当然こう言うのだとお得意の怪しい世界とハーマンにオマージュを捧げるようなのが多いのかと思ったんですが、私的にはハーマンよりもっとこう広い意味でのスラッシャーな印象が強くって、そこにドナッジオやジャーロが掠め~みたいなのがあるような感じ。モチーフっぽいのはあるけど、それよりこう言うの「らしい」楽曲や女性ボーカルが花を添えてる方が印象的だったかな。まぁ、なんかこう、全体的にここぞって言う掴み所みたいのは感じなかったけど、でも退屈せず聴けた(気がする)んで、良かったんじゃないかな、と。

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サントラは、Quartetから限定500枚でCDが出ています。

【DO YOU LIKE HITCHCOOK? ドゥー・ユー・ライク・ヒッチコック? [DVD]】

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TOWER

2022年2月2日水曜日

サントラ「チャトズ・ランド(Chato's Land)(1972)」

南北戦争直後を舞台にアパッチ・インディアンと追跡団との戦いを描いた西部劇。監督は、マイケル・ウィナー。音楽は、ジェリー・フィールディング。正当防衛で保安官を殺してしまい追跡団から逃れるけど、妻が暴行された事をキッカケに復讐心に駆られ、1人1人血祭りに上げていくって話・・・だったような気がする作品で、この物語を異常に支え描写するのがフィールディングの音楽。Intradaが以前出したアルバムは独自に編集してたらしいんですが、今出てるのは編集を元々のままに戻してリマスターしてるって事で、まぁ前のは持ってるんですが、レーベルの現在庫完売で販売終了だよページに載ってたんで購入してみました。ウィナーとはコンビ作が多くどれも代表作って感じですが、コレもその中の1つなんでまぁ聴き心地は言わずもがな。リマスターによる音質変化・編集違い自体はへーって感じであんまピンと来ませんでしたが、今回改めて聴いて思ったのは、これは色々なフィールディングをフィールディングのイメージ流れで多く感じられる印象があるって事で、嘘偽り贔屓なく(あるかもしれないけど)やっぱ良いスコアだなと。タイトルの力強さからの勇ましいモチーフ、怒りや暴力に起因するアグレッシブかつスリリングな流れをドラマ性を塗したりシビアなアンダー系で絶妙に感じさせてくれ、フィールディングって作風や特徴から映画音楽ファンの中でもそこまで人気が無いのかな?ってイメージが個人的にはあったりするんですが、私は大好きなんですよね。ゴールドスミスと並んで私の中だと映画音楽界のダブル・ジェリーの1人だったりするし(他にどれだけジェリーがいるか知らないけど)・・・とかはまぁ置いておいて、熱さはあるけど何処か空虚と言うか遣る瀬無い冷静な目線と言うか冷めた目線みたいな独特?のニュアンスもあるし、そのものズバリなモチーフの加え込みとは違うんですがテーマが細やかに顔を出す点を含め、このチャトズ・ランドはおススメです。てか、ウィナーのフィールディングは全部おススメか。敢えて言えば、西部劇だけどオーソドックスな西部劇感は薄いって事位でしょうが、プリミティヴなニュアンスを露骨過ぎない按配で入れてたり、トレードマークのドラムが幅を利かせてたりと、フィールディングの良さは存分に堪能出来ると思います。

TOWER】(CD)

サントラは、Intradaからオリジナル編集でリマスターされたCDが限定生産で出てます。

【チャトズ・ランド [DVD]】

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2021年12月24日金曜日

サントラ「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(Dark Waters)(2019)」

化学薬品企業のデュポン社を追求してる弁護士ロバート・ビロットを描いたドラマ。監督は、トッド・へインズ。音楽は、マルセロ・ザーヴォス。内容は、祖母の知人を名乗る農家からの依頼で現地に赴いた弁護士が問題を調査するとテフロン加工などで知られるPFOSが原因と突き止め~みたいな感じの公害話で、有名な話ではありますが、なんでも最終的な合意をデュポンが一方的に反故にしたため1つ1つの案件を処理する必要が出て来たらしく、今現在も裁判は1つ1つ継続中なんだとか。てか、PFOS(=人工物)って地球全人口の99パーセントか99.9パーセントかの体内に既に存在すると言われてるらしく、幾つかの病気との因果関係も確認済みで、他の病気の原因の可能性で排除出来ない物があり、しかも体内から排除し難い?出来ない?つまり蓄積し続ける?らしく、本編で学者に話を聞いた際に「コレがもし人体に入ったらどうなるんですか?」って質問したら学者がちょっと笑みを浮かべながら「君はタイヤを食べたらどうなるかってわざわざ聞くのかい?」みたいに言ってたりと、まぁ、うん、ほんと色々な意味でゾッとする作品でした(あの企業姿勢とか本編そのままなら・・・)。一般向け訴求力を持った作品って感じじゃ無いでしょうが、キャストも比較的有名所だし、何より今の日本なら映画館で観る事が出来るんで、ちょっとでも興味があれば是非どうぞ。で、音楽はザーヴォス。特段特別な事はせず、こう言うのの定番的なピアノとプログラミングとストリングスを基調にしたシンプルなタッチの音楽は、サスペンス的な緊張やドラマの動きを反映させる所でも淡々としてるんですが、でも卒なく場面で映え単体でも聴ける安定の仕事振り。記憶に残るようなインパクトこそ無く、地味ですが、仄かに哀?&儚げ?なテーマ曲があったり、プログラミングの音色が水や空しさなんかにハマッてる感じがあったりもして、そこまで退屈な音楽ではないんじゃないかなって思います。

(Amazon/ダウンロード)

サントラは、Lakeshoreからダウンロードで出ています。

2021年9月5日日曜日

サントラ「デンジャラス・ラン(Safe House)(2012)」

謎の組織に狙われる裏切り者の元工作員と新人工作員の逃亡劇を描いたサスペンス。監督は、ダニエル・エスピノーサ。音楽は、ラミン・ジャワディ。今現在どうなってるか分かんないですが、続編の話もあったような気がする1作で、音楽はなんとなくジョン・パウエルとかハリー・グレッグソン=ウィリアムズ辺りがやってそうとか思った記憶がありますが、実際はジャワディ。で、今回はあんまロック押しになってないのが意外な気もしますが、パーカッションとプログラミングと弦楽器を交えての典型的なスコアになってて、コレと言って特長には乏しい感じですが、ミステリアスな感覚を薄っすら流しながらパーカッションを加え、逃亡劇とそこでのドラマを、まぁこのスタイルの中では良くも悪くも当たり障り無く支えている感じで、そこまで騒々しく鳴らしまくる系統じゃない事もあってか、所謂、定番=在り来たり感がちょっと印象的に聴こえるような側面があるような気も。まぁジャワディの魅力が強い訳ではなく、RC的面白が強い訳でもない、スコアとしては単調だし、ここぞと言うポイントも見つけ難い、なんで、割と退屈ではなかったな、って気持ちはあるけど、面白いかと言われると微妙、って所に落ち着く感じかな、と。あっ、因みに、監督はコレ以降ジョン・エクストランドと組んでますが、新作のモービウスもエクストランドみたいですね・・・って、モービウスって監督この人だったのか。

(Amazon/CD)①
Amazon】(CD)②
Amazon】(ダウンロード)
TOWER】(CD)

サントラは、Varese Sarabandeから出てます。

【デンジャラス・ラン [Blu-ray]】

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TOWER

2021年6月10日木曜日

サントラ「ターミネーター:ニュー・フェイト(Terminator: Dark Fate)(2019)」

T2の正統な続編として未来の運命を握る人間を殺害する目的で現代にやって来た殺人マシーンとの戦いを描いたSFアクションのシリーズ第6弾。監督は、ティム・ミラー。音楽は、トム・ホーケンバーグ。脚本もやってたのか忘れましたが、キャメロンが製作に戻り、リンダ・ハミルトンも帰って来た1作で、3・4・5と言った作品との決別を図った姿勢は取りながら、やってる事はそれらの要素を拝借した作りに近く、5はそこまでじゃないですが、特に3・4の世間的な評判に物申したい側にいる者としては、なんか嫌~な違和感を覚えた記憶がある、でもエンタメとして特に拘りなく観る分には十分だった気もしてる、まだ1回劇場で観ただけと言う作品。で、音楽はマッドマックス以降大作への登板が常態化してる、未だに本名の発音が個人的に掴めてないジャンキーXLことトム・ホーケンバーグ(ホーケンボルグ、ホルケンバーグ・・・)。めんどいんで文章書く時はジャンキーで統一しますが、ここではブラッド・フィーデルのテーマ曲を使い、新キャラにモチーフを付け、お馴染みの刺々しく荒々しく野蛮な重量感と壮大さを感じさせるノイジーなプログラミングを鳴らし、ストリングスや打楽器(打ち込みかも)やちょこっとコーラスを加えていく定番ジャンキー。メキシコ=ギターって感じの新モチーフの弱さや良さげ雰囲気に終始するドラマを含めよくある感じですが、フィーデルのテーマを加えつつ派手な音楽を書いてる、って意味では一応期待には応えてるとも言え、う~ん、まぁ、ねぇ、ジャンキーねぇ、って感じも。だけど正直本編だと疑問符が付くような感じだったし、アルバムで聴いてると煩くて視聴意欲が削がれる事がちょくちょくあるんで、なんか乗り切れないんだよなぁ。方向性は良いけど、これ位は欲しいって言うラインには届いてない、って言うか・・・。

(Amazon/CD)
Amazon】(CD)←国内流通仕様
Amazon】(LP)
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TOWER】(CD)
TOWER】(CD)←国内流通仕様
TOWER】(LP)

サントラは、La‐La Landから限定3000枚でCDが出ています。

↓は、お馴染みスタジオツアーで、このT6に関して話してるやつ。下記以外にもあるんで、興味があればジャンキーのYouTubeチャンネルで確認してみて下さい。




【ターミネーター:ニュー・フェイト (2枚組)[4K ULTRA HD+Blu-ray]】

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2021年5月5日水曜日

サントラ「DEBUG ディバグ(Debug)(2014)」

連絡が途絶えた宇宙船に乗り込んだハッカー集団を描いたSFサスペンス。監督は、デヴィッド・ヒューレット。音楽は、ティモシー・ウィリアムズ。なんでも暴走したAIとの戦いを描いてるらしいんですが、そんなHAL臭を感じる内容よりも、なんとジェイソン・モモアが出てるって事をIMDBで知って、なんかそっちの方に気持ちを持ってかれた1作。で、音楽は、最近だとブライトバーンとかゲット・アウトの追加音楽なんかをやってたティモシー。ここではプログラミングを軸に、弦楽器やコーラス(っぽいシンセかも)なんかを交えた音楽を書いてて、薄っすらメロを聴かせる部分もあるけど、基本はリズムとサウンドの組み合わせなんで、聴き心地も、まぁそんな感じ。だけど、一応ただ単調にリズムを刻むだけと言うよりは、もっと幅があると言うか、気を使ってると言うか・・・みたいな感じはあって、それが工夫なのか?と言われると疑問ですが、取り合えず、一本調子っぽい、と言えてしまうような感触はある中でもそんなに退屈しなかったんで、こう言うスタイルの現代SFスコアとしては、良くも悪くも妥協点位にはいるんじゃないかな。

(Amazon/CD)
Amazon】(ダウンロード)
TOWER】(CD)

サントラは、LakeshoreとPhineas Atwood Productionsから出ています。



【DEBUG/ディバグ】

(amazon prime video/字幕版)
amazon prime video】(吹替え版)

2021年4月28日水曜日

サントラ「ドラゴンハート -明日への希望- (DragonHeart: Vengeance)(2020)(ビデオ)」

両親を殺された青年の仇討ちの旅を描いたファンタジー。監督は、アイヴァン・シルヴェストリーニ。音楽は、マーク・マッケンジー。物語的にどの程度繋がってるのかは知りませんが、今回も製作にラファエラ・デ・ラウレンティスがいるらしい、DHシリーズの最新作。なんとコレで5作目らしく、続いてるのは頭にあっても、実際に5とか言われると少しビックリしたんですが、音楽もランディ・エデルマンからバトンタッチしたマッケンジーが引き続きやってて、過去作の記憶が曖昧なんで自信はないんですが、2以降は比較的現代っぽくなってった印象がある中、今回は2を前提に3・4をミックスしたような感じって言うのかな、燃えや高揚感は普通にあるけど、中世&騎士系のヒロイズム&勇ましさ、なナイト・ファンタジーっぽさがよく出てる(気がする)感じの音楽になってて、オリジナルのモチーフも正にそうだし、放牧的で長閑な景色が浮かびそうな曲(モチーフ?)もそう言う流れ。(多分)エデルマンのモチーフがマッケンジーでは1番顔を出す、ドラマ系も問題無し、無理矢理シンセ感もほぼ無し、3曲目がジョン・パウエルみたい・・・と言った具合に、色々な意味でニヤニヤ出来るスコアなんじゃないかな、と。

(Amazon/ダウンロード)
TOWER】(CD)

サントラは、Intradaからダウンロードと同内容のCDが出ています。

【ドラゴンハート -明日への希望- ブルーレイ+DVD [Blu-ray]】

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