2021年11月15日月曜日

サントラ「2重螺旋の恋人 (L'amant Double)(2017)」

ジョイス・キャロル・オーツの原作を基に担当医と恋に落ちた女性を描いたスリラー。監督は、フランソワ・オゾン。音楽は、フィリップ・ロンビ。患者と分析医の関係から禁断のロマンスへ発展する大人のドラマかと思ったら、いやまぁそれはそうなんだけど、えっと同棲後に担当医には双子の兄がいる事が分かり(クローネンバーグか!)、その兄にも惹かれてき、それで~みたいな流れのミステリー仕立てな映画になってて、別にオゾンだからこう思った訳じゃ多分ないと思うんですが、観終わって最初に思ったのが、なんかフランスっぽい映画だなぁ、とw。はい。そんな感じです。で、音楽はオゾンと言えばのロンビ。いつも通りの欧州らしい上品さを漂わせたエモーションをしっかり刺激するメロ感を持った音楽、って印象はもちろんあるんですが、コレに関してはサスペンス系が結構暴力的と言うかアグレッシブと言うか、ちょっと都会的な風味を感じさせたり、特徴的なリズム構成でグッと惹き付けたりしてて、題材っぽい情感さはず~っと感じるんだけど、個人的にはそれらよりエレクトリック系の灰汁?の方が強烈で印象的だったかな、と。アルバムはスコア以外(台詞や歌やダスティン・オハローラン&アダム・ブライアンバウム・ウィルツィーのA Winged Victory for The Sullenの曲とか)も含んで30分程度しかないんですが、相変わらず内容は濃いと思いますね。まぁ先のサスペンスが微妙だと物足りなさはあるかも知れませんが、取り合えず、欧州系やロンビが好きならどうぞって感じ。

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サントラは、Quartetから出てます。

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