2021年6月6日日曜日

サントラ「The Rebel(2006)」

フランス統治下のベトナムを舞台にフランス側に雇われた男を描いたアクション。監督は、トゥルク・チャーリー・ニューエン。音楽は、クリストファー・ウォン。なんでも数人がゴールドスミスの自宅かどっかに行き映画音楽に関して教わると言うのに参加した経験がある人らしく、そこで作品の主題を見つけてそれから派生させる教えを受けた、みたいな記事をキネ旬で読みましたが、本人はどちらかと言うと欧州的な音楽に惹かれるみたい事を言ってて、なんかそう言う事を素直に言える人なんだなぁ、って思ったなぁ、なんて書きながら思い出したりしつつ、コレの音楽はどうかと言うと、それはアジア色も仄かに感じるオーソドックス系。モチーフはそこまで表立つ感じじゃないですが2つあって、1つは広い意味での想いとかを感じさせるエモーショナル系で、もう1つは主人公の男が助けようとする相手女性、または彼女との関係性?を匂わせるような儚げな物。敵から逃げる話らしいんでアクションやスリリング系の比重もそこそこ高いんですが、リズムはあるけど所謂今時デジタルなリズム押しじゃなく、ストリングスの他にパーカッションや太鼓を鳴らす事も多いからか、カンフー的と言うかアジアの武術的な題材の付くような音楽っぽさがあって、それも手伝ってか70年代とか80年代とかのスコアに近い懐かしさがあるような気も(あと川井憲次臭)。ミリタリックなドラムやリリカルなピアノやギターの爪弾きなんかもあって、全体的にここぞと言う決め手には欠けるんですが、結構ジワジワ来る音楽で、良かったな、と。

TOWER】(CD)

サントラは、Moviescore Mediaから出ています(CDは限定500枚=廃盤)。

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