仮想現実世界から脱走した殺人鬼の人格を合成して生まれたシド6.7を追う警部補を描いたSFアクション。監督は、ブレット・レオナード。音楽は、クリストファー・ヤング。この頃のヤングはサントラが出ないか、出てもコンピばっかだった事もあってか、Intradaがプロモでスコア盤を出してて、これもその中にあったタイトルの1つ。まぁこれもコンピのアルバムは出てたと思うんですが、スコアが収録されてたのかは覚えて無くって、でもまぁキチンとスコア全体を聴けるようになったのは、オフィシャルだと、今回増曲して単独アルバム化したコレが初めて、なんでしょうね、多分。で、その音楽。仮想世界って事でエレクトリックな方面があるのは想像に難しくないんですが、これがアルバムで聴くと6割7割8割?位はそんな感じで、オーケストラルなサスペンス展開は後半までほぼ無し。そのエレクトロ部分はテクノ系が基本って感じですが、捜査=探偵なのかって言うブルージーさが出たり、ブレラン意識なのかヴァンゲリスっぽさが出たり、スコアって言うよりインストっぽかったり、あと・・・と幾つか要素が散見する感じ。で、後半のオケスコアになると急にスコア感やドラマティックさが増すんですが、ここにはゴールドスミスやシルヴェストリの影を感じられるのが面白くって、聴き応えも増し増し。正直エレクトリック部分に面白みを感じられないと微妙かなって気はするんだけど、個人的には明確なモチーフがない事を除けば、全体的には悪くないんじゃないかな、と。
(Amazon/CD)
【TOWER】(CD)
サントラは、Intradaから限定生産でCDが出ています。
●【バーチュオシティ [Blu-ray]】
(Amazon)
【TOWER】
0 件のコメント:
コメントを投稿