J・R・R・トールキンの原作を基に絶大な力を持つ指輪を葬る旅を描いた冒険ファンタジー。監督は、ラルフ・バクシ。音楽は、レナード・ローゼンマン。ロトスコープを使って製作されたアニメって言う点以外特に何も知らないんですが、本編は原作の前半分しか映像化出来てなく、実験的な部分もあるからなのか、結構賛否が分かれるんだそう。で、そんな作品の音楽をやったのがローゼンマン。エデンの東みたいなのが一般的には有名だったりするんでしょうが、スコアファンとしたら前衛的で無機質で辛口でみたいな渋いアンダー・スコア職人、的なイメージが強い人(・・・と言うか私がそうってだけなんですが)で、そんなローゼンマンがどう言う音楽を付けたのかと言うと、これが予想以上に最初から最後まで何処をどう取ってもザ・ローゼンマンって音楽。しかもファンタジーと言うよりはSFとか戦争映画とかを思い出させる感じで、猿の惑星的やコンバットなんかを思わせる所が散見するのにニマニマしながら、アンダー・スコアとしての醍醐味を感じさせる楽曲群に心躍らせ、猿の惑星のエセインチキ宗教賛美歌的な歌曲からエセを抜いたような美しい歌曲に心和み、前半から散りばめられたテーマ曲の断片がラストに全体像を表す構成(ブロートンもやるコレ凄く好き)にグッと来る、そんな音楽。まぁキャッチーなファンタジー感があるかと言うと微妙だし(無い訳じゃない)、テーマはマーチなんで人を選ぶかもしんないし、ローゼンマンのスコアとして聴きたい感じやそれ以上の物がある・・・かどうかは分かりませんが、ローゼンマンの魅力を感じられるスコアなのは、間違いないんじゃないかな、と。
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サントラは、Intrada(とFantasy)からLP未収録曲を追加し使用順に並べ替えたアルバムが出ています。
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