2022年2月20日日曜日

サントラ「平家物語(2022)」

古川日出男の原作を基に「平家物語」を題材にした歴史ドラマ。監督は、山田尚子。音楽は、牛尾憲輔。京アニの事件があってから初めての山田監督の新作(ですよね?)って事で、毎週色々思いながらTVで観てるんですが、まぁ途中までの大雑把な感想だとなんとも言えない複雑?な余韻が残る作品で、そもそもの物語もですが、台詞、描写、OP主題歌の歌詞(それとアニメオリジナルキャラらしいびわ)なんかを観たり聴いたりしてると、個人的には自然と事件と結び付いちゃう事が結構あって、アニメ自体は面白く観てるんですが、そこでの満足感や感情の揺れ動きがあんま信用出来ないって言うか、しちゃいけない気がする(馬鹿みたいに涙腺が緩むのもそれに拍車を掛ける)のと、人によっては無理矢理セラピーとか自己啓発セミナーに参加させられてるような居心地の悪さを感じるんじゃ?って思ったりもして・・・ってまぁそんな感じ。なんで、私にとって素直に面白いアニメ枠なのかはまだ保留中。で、そんなアニメを彩り支えるのが牛尾音楽の数々。まぁ私なんかだと、牛尾音楽観とかTV用枠組み目線から理解は出来るけど、スコアとしてはなぁ、ってなる(テクノ・ダンスやほのぼのお惚け)のもあるんですが、それでも牛尾憲輔+山田尚子=音楽期待!ってなる人なら問題なく楽しめるのが大半なんで、まぁそこは心配無用。今回は例の演奏音なんかがあんま無いからなのか(多分)、柔さと言うか木感と言うかなアノ感触は薄めな気もしますが、雅楽器を取り入れて古来日本感を出し、荘厳燃え系やスリリングな楽曲を僅かに聴かせたりしても、目玉はやっぱりアンビエント感とノイズと楽器の音色の組み合わせ+程良いメロで儚さと優しさを漂わせながら、感情にさり気無く、でも確実に影響を与えてく、正に聲の形やリズと青い鳥で聴けたあの路線。それもあってか、全体的に題材感を取り入れた現牛尾スコアの見本市みたいな感じもするんで、今の「牛尾憲輔」に触れてみたいなら案外おススメし易い音楽=アルバムかもしれないなって思いました。

(Amazon/CD)
Amazon】(CD)←限定特典付き
Amazon】(LP)
Amazon】(LP)←限定特典付き
Amazon】(ダウンロード)
TOWER】(CD)
TOWER】(LP)
e-onkyo】(ダウンロード)←ハイレゾ音源

サントラは、ポニーキャニオンから出てます。

0 件のコメント:

コメントを投稿