2020年5月6日水曜日

サントラ「スモール・ソルジャーズ(Small Soldiers)(1998)」



軍事用チップを搭載し自我を持った玩具達の戦いに巻き込まれる子供達を描いたSFアクション。監督は、ジョー・ダンテ。音楽は、ジェリー・ゴールドスミス。ビミョーに気持ち悪いけど魅力も個性もある按配が絶妙な造型のフィギュア達が結構マジで襲って来る、怪作監督ダンテの怪作であり、文字通りの快作だと思っているんですが、評判は良くなかったと言う話もチラホラと。敵設定のあるモンスター系は心優しく友好的、正義設定のあるコマンドー部隊は好戦的で残酷、と言う所から感じ取れる何も言い返す事が出来ない真っ当な皮肉・・・云々な道徳観念は置いておいても、個人的には普通に好きなんだけどなぁ。まぁ、そう言うのもダンテらしいけど。で、音楽はダンテと言えばのゴールドスミスで、玩具達同士のバトルが結構マジなんでシリアスな方面に寄ってもおかしくはないんですが、やっている事はアレでも本編はファミリー系コメディの体裁を取っているんで、音楽も感触はその流れに戦争アクション物がプラスされたような感じ。改めて聴いてもやっぱ昔ながらの陽性軍隊チックな勇ましさのあるミリタリー系テーマ曲が最高に気持ち良いなぁと思いますが、キャッチーだけど何か引っ掛かる、ような気もするサブテーマ的な優しいメロも良いですし、トランペット・ソロのもの哀しい響き、下記花嫁への流れも考えてなのか?なメローなジャズ、シンセ(ドラム)のサウンドもお馴染みのタッチで「ゴールドスミスの音楽聴いてるぅ!」と気分が上がります。それと、戦争と言えばなパトリック・サースフィールド・ギルモアの「ジョニーが凱旋するとき」やヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナーの「ワルキューレの騎行」と言った定番が流れたり、フランツ・ワックスマンの「フランケンシュタインの花嫁」があったりもしますが(ゴールドスミスの意向?それともダンテ?ダンテっぽいかなと思ってるんですが)、しっかり作品の顔はゴールドスミスのテーマ曲なんだと、これらの有名メロがあっても素直にそう感じられるのは良いなぁと。そうそう、本編だとパットンも流れましたが、アレは既成曲の流用だったのかな?このサントラには入ってないけど。

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サントラは、Varese Sarabandeから従来版未収録曲を追加したアルバムが限定3000枚で出ています。

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↓は、日本版ソフト。詳細は、各自でご確認を。

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