2020年5月4日月曜日

サントラ「ダークマン(Darkman)(1990)」



人工皮膚を移植し超人的な力を得た科学者の復讐劇を描いたSFアクション。監督は、サム・ライミ。音楽は、ダニー・エルフマン。作品の立ち位置なのか、ジャンルなのか、ライミ監督作と言う枠組みなのか、はたまたそれら全てが関係しているのかは分かりませんが、個人的にはどうも同時期の「ビートルジュース」や「バットマン」「シザーハンズ」と比べると音楽の印象が薄く(映画は超好き)、でも音楽の良さは十二分に分かっているんで、エルフマンの中でも特に好きな音楽の1つとして必ず名前を挙げたくなるんですが、でも・・・と言うチグハグな感想が本作に相対すると出て来るんですが、そう言う「何言ってんだコイツ?」と言う意見はこの際置いておいて、音楽その物に耳を傾けると、もうエルフマンが乗りに乗っていた時期の1作なんで、奇妙なサーカス感とズンズンドコドコが縦横無尽に駆け回り、もの哀しいメロや勇ましいフレーズ、パイプオルガン系の格調高いサウンド、優雅なワルツ調、云々が要所要所で織り込まれていく音楽群は、正にエルフマンの独壇場。ベースはバットマンに近いと思いますが、ファンタジーから離れた「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や諸に「3人のゴースト」みたいのもありますし、それらと共にバットマンの活躍が目に浮かぶようなヒロイズムも流れるけど、バットマンとは違う音楽と言う感覚もあると言う時点で、もう身は只々音楽に任せるだけ。同年は刑事ノワール「ディック・トレイシー」もありますが、相互性はありつつも音楽的には差別化出来る要素がしっかりあって、本当にこの頃のエルフマンは聴いていてストレートに楽しいなと。本人も何か知らないけどブレイクしちゃったのが嬉しくて、その勢いのまま数年の間は「スコア書くの楽しい!」と言う感覚でもあったんじゃないか(ナイトメア問題とか色々あったんだろうけど)、と勘繰りたくなるような楽曲のオンパレードで、確かに他の作品と区別が付き難い部分も散見するんだけど、そんな事はお構い無しに只々自分が書ける音楽をしっかりと自信を持って書いている印象があり、何か変に説得力があると言うか、色々な意味で感動するんですよね。うーん、まぁ心配してた訳ではないですが、改めて聴いてもやっぱ良かったです。本当に、滅茶苦茶、堪能。で、知らないのもあるんでアレですが、この時期のエルフマンならあと「ミディアン」が長尺で出ると嬉しいかな。他だとバートン関連は当然として、「レッド・ドラゴン」とか「プルーフ・オブ・ライフ」とか「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」とか「さまよう魂たち」とか、あ「スパイダーマン」のシリーズとか・・・って、エルフマンもまだ色々あるな。

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サントラは、La‐La LandからCD2枚組のアルバムが限定3000枚で出ています。

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