2020年5月2日土曜日

サントラ「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀(Howard the Duck)(1986)」



トラブルで地球にやって来たアヒル型宇宙人が暗黒魔王の乗り移った科学者と対決するSFコメディ。監督は、ウィラード・ハイク。音楽は、ジョン・バリー。今でも映画自体は悪評が引っ付いていますが、同時に愛すべき作品としてファンを獲得している1作でもあり、個人的にも好きな作品・・・と言うか好きなイメージがある作品で(ずっと観てないんで)、同一人物かは置いておいてもGOTGやエンド・ゲームで見かけた時は心底興奮したんですが、GOTG3で登場しないかな、ねぇ、ジェームズ・ガン。と、まぁこんな風に本作の事を考えると思ったりするのですが、映画の評価がごちゃごちゃしている感じがあるのに合わせたのか(そんな訳ない)、音楽も色々あったようで、当初はバリーが全部書き上げたけど、トーマス・ドルビーの歌曲やシルヴェスター・リーヴェイがバリーのスコアを元に書いた音楽が本編で使われたためバリーの全体像は本編だとお目に掛かれなかったそう(確かに歌曲のイメージは強い)。そんな中今回バリーのフルスコアが遂に聴けるようになったのですが、その音楽はメローなジャズから始まり、ミリタリックなマーチ系での勇ましさが滲むテーマ曲が軸となり、サスペンスやミステリーでの緊張感・不安げなニュアンスを捉え、ドラマをジェントルに彩り、007っぽさも感じさせるバリーらしい物で、音楽を聴く分には至って良いスコアだと思いますが(ちょっと淡白かな?)、追加分のリーヴェイが当時っぽい打ち込みでライトなSF感を醸し出し(バリーの原曲を上手く変えていて好印象)、ドルビーの歌曲もノリの良い楽曲と言う所から、バリーの音楽は真面目過ぎると言う判断があったんでしょうかね(解説に経緯が書いてあるのかな?)。で、バリーってハリウッドだと不遇だったみたいな文章を読んだ記憶があり、そう言えば「ゴールデン・チャイルド」もリジェクトされてたよなと思ってバリーのフィルモグラフィーを見たら、ほぼ同時期だったんですね。それも相まって何か感慨深くなるな、この音楽は、全然悪くないだけに。それと、こうやって1つのアルバムに纏っていると視聴が楽で助かるなと。

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サントラは、Intradaからバリーのフルスコアにリーヴェイ分やドルビーの歌曲、従来版などを収録したCD3枚組のアルバムが限定生産で出ています。

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