2021年12月24日金曜日

サントラ「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(Dark Waters)(2019)」

化学薬品企業のデュポン社を追求してる弁護士ロバート・ビロットを描いたドラマ。監督は、トッド・へインズ。音楽は、マルセロ・ザーヴォス。内容は、祖母の知人を名乗る農家からの依頼で現地に赴いた弁護士が問題を調査するとテフロン加工などで知られるPFOSが原因と突き止め~みたいな感じの公害話で、有名な話ではありますが、なんでも最終的な合意をデュポンが一方的に反故にしたため1つ1つの案件を処理する必要が出て来たらしく、今現在も裁判は1つ1つ継続中なんだとか。てか、PFOS(=人工物)って地球全人口の99パーセントか99.9パーセントかの体内に既に存在すると言われてるらしく、幾つかの病気との因果関係も確認済みで、他の病気の原因の可能性で排除出来ない物があり、しかも体内から排除し難い?出来ない?つまり蓄積し続ける?らしく、本編で学者に話を聞いた際に「コレがもし人体に入ったらどうなるんですか?」って質問したら学者がちょっと笑みを浮かべながら「君はタイヤを食べたらどうなるかってわざわざ聞くのかい?」みたいに言ってたりと、まぁ、うん、ほんと色々な意味でゾッとする作品でした(あの企業姿勢とか本編そのままなら・・・)。一般向け訴求力を持った作品って感じじゃ無いでしょうが、キャストも比較的有名所だし、何より今の日本なら映画館で観る事が出来るんで、ちょっとでも興味があれば是非どうぞ。で、音楽はザーヴォス。特段特別な事はせず、こう言うのの定番的なピアノとプログラミングとストリングスを基調にしたシンプルなタッチの音楽は、サスペンス的な緊張やドラマの動きを反映させる所でも淡々としてるんですが、でも卒なく場面で映え単体でも聴ける安定の仕事振り。記憶に残るようなインパクトこそ無く、地味ですが、仄かに哀?&儚げ?なテーマ曲があったり、プログラミングの音色が水や空しさなんかにハマッてる感じがあったりもして、そこまで退屈な音楽ではないんじゃないかなって思います。

(Amazon/ダウンロード)

サントラは、Lakeshoreからダウンロードで出ています。

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