機械に支配された世界を舞台に救世主ネオの活躍を描いたSFシリーズの第4弾。監督は、ラナ・ウォシャウスキー。音楽は、ジョニー・クレミックとトム・ティクヴァ。昨年末に公開された大作系が軒並み微妙で、メジャーだけどアレらよりは規模が小さそうな枠にいる作品群が軒並みグッと来てた者としては、地味?なんだけどこのマトリックス4作目は注目&楽しみにしてて、実際コレには救われた感じだったんですよね。まぁ分かり易い難点としてアクションが陳腐化したってのはあるんですが、それを含めマトリックスがコレまでどう言う道筋を辿り、どう利用されて来たかを考えると理由はなんとなく想像出来るし、それらを踏まえた上で観ると普通に面白いし、よく考えられてるなって思います。で、音楽は、ドン・デイヴィスのお馴染みのフレーズを使いつつのクレミックとティクヴァ。名前は忘れましたが、なんとかって言うグループで活動してる?してた?人達で、確か抜けたって話だったと思うハイムはやっぱ今回いませんが、ウォシャウスキーとは長年地味に関わりがある人達。ウォシャウスキー映画で作曲家でクレジットされるのは2回目になるのかな?ここでの音楽は、簡単に言うとドライっぽさも感じるSFアクション+マトリックスって感じで、まぁ何処かで聴いた感は普通にあるし、NAVRASみたいな一人歩きしそうな強烈な楽曲は無い(と思う)んですが、弦楽器の存在感やちょっとクラウド・アトラスを思い出す感じのを含め2・3つ位?のオリジナルのモチーフっぽいのがあるってのがポイントな、中々の「イケる」スコア群が揃ってる印象。マトリックスとの繋がりは感じるけど、でもなんか違うってのは、コレに関してはむしろ作品との結び付きを感じられる点だったりするし、デイヴィスのフレーズ&要素を適度に組み入れつつ、スリリングな所じゃ良い感じによく鳴らし、エモーショナルな装いやドラマ性もそこそこある、って感じなんで、個人的にはOKかな、と。
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サントラは、WaterTowerからCD2枚組のアルバムが出てます。プレスCDとCD‐Rがあるらしく、国内流通仕様は、初回分=プレスCD・追加分=CD‐Rとの事。海外版は不明。
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