アラン・ベネットの自叙伝を基にとある町に引っ越して来た劇作家と黄色いバンに住むホームレスの老婆を描いたドラマ。監督は、ニコラス・ハイトナー。音楽は、ジョージ・フェントン。自叙伝と言うか回顧録と言うか、取り合えずこう話が実際にあったと言うのは、映画と言うかこう言う映像芸術世界での題材としては決して珍しくないとは言え、だからこそグッと来る物があるなと思うんですが、この映画の前に舞台やラジオドラマにもなってるらしく、正確にはそれらを踏まえた上でのこの映画版らしいので、所謂原作のみを基にしてるのとは違うのかも。で、フェントンの音楽なんですが、これが明るく何処か民謡臭(と言うか地中海風?)も感じるワルツを軸にしたキャッチーな音楽になってて、可愛らしく活発で躍動的に展開して行き、タンゴ風だったり、荘厳だったり、感傷的だったり、と物語に沿わせて色々な風合いが出て来るんですが、一貫して英国らしい上品さや優雅さが漂い、同時にノスタルジーな感覚を忘れない音楽になってるのが印象的。コミカルだけどドタバタし過ぎないこの按配がフェントンらしいと言うか英国らしいと言うか、いやフェントンらしくて英国らしいで良いのかな、まぁ、取り合えず、そんな感じで、シンフォニック方面とは違うフェントンの良さがよく出てるんじゃないかな、と。少ないんですがダーク寄りの楽曲に聴き応えを感じられたのも個人的にはポイント。
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サントラは、Sony Classicalから出ています。
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