2020年12月20日日曜日

サントラ「キング(The King)(2019)」

自由気ままな王子の成長を描いた史劇ドラマ。監督は、デヴィッド・ミショッド。音楽は、ニコラス・ブリテル。近年賞レースで名前を見る機会が多い人ですが、サントラはムーンライトを持ってる程度なんで個人的に馴染みは薄く、前に写真を見てなんとなくイギリス人っぽいなと思ったんだけど調べたら普通にニューヨーク出身のアメリカ人だった、みたいな事位しか特に思い出も無いんですが(今考えると失礼な話だな)、まだ若いんですよね、この人。前調べた時は38とか9とかだったと思うんで、今でも40位なのかな?で、個人的にはクラシックやミニマル系統のイメージがあるんですが(つまりポスト・クラシカルなの、か?)、本作を聴いてもやっぱそんな感じがするなぁと思ってて、弦楽器を反復で刻みながら別のフレーズを被せてく感じやリバーヴな奥域による厳かで時に不穏で時にミステリアスな深み、上品に流れる空気感に程よい美しさや透明感を感じさせる楽曲なんかは、正にそれって感じ。で、本作はそこに寂れた中世感と言うか、豪華絢爛とは間逆の悲哀が滲む史劇感とでも言うか、みたいな時代性を感じさせる感覚が少しだけあって、それはそれで堅実な感じで良いんですが、そこよりも、コーラスを加えても煽り過ぎないし、地味~だけどモチーフはあるし、エモーションに訴えかけて来る力はそれなりにあるし、ってな感じの部分がスコア的に好感が持てるのがポイントかなと。まぁ、派手さは薄いですし、人は選ぶ感じなんでしょうが、個人的には悪くなかったんで、OK。

(Amazon/ダウンロード)

サントラは、Lakeshoreからダウンロードで出ています。



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