2021年9月16日木曜日

サントラ「パブリック・アイ(The Public Eye)(1992)」

実在の写真家アーサー・フェリグを基にマフィア幹部の殺害計画を知ったカメラマンを描いた犯罪ドラマ。監督は、ハワード・フランクリン。音楽は、ジェリー・ゴールドスミス。完成した本編はマーク・アイシャムでしたが、コレはその前にゴールドスミスが書いてた音楽。テーマはノワール感を醸し出すメローなモチーフで、コレは後に「失踪」で流用される有名?なヤツ。で、正直アッチだとあまり魅力を感じなかった、って言うと御幣はあるけど、割にあまりパッとしなかった印象があったんで、コレではどうかなって思ってたんですが、まぁ結果を言えば、本家本元だとやっぱ違うんだな、って感じ。で、コレとグレムリンなイズム、も感じる探偵・捜査系?モチーフの2本が屋台骨で、この2つで押していくスタイル、なんで、聴き応えは言わずもがな。ただ、ちょっと聴いて思ったのが、こう言うのだと大体「コレがリジェクトされたのか」ってなるんですが、コレはそうでもない感じがあって、なんて言うかな、アンダーな鋭さ・冷徹さ・無機質さみたいのが薄くって、え~っと、裏方的に支えるって言うよりもっと雄弁にドラマを語る感じがある、って言うのかな。なんか上手く感触を説明出来てる気がしないんですが、アイシャムのと比べると個人的にはそんな風にも感じるんで、それが妥当かどうかは別にしても製作側の意図はなんとなく理解出来ますね。まぁそれでもスコアそのものは先に書いた感じなんで、自分がもし製作側だったら落涙してコレを使ってたと思うんですが、でもねぇ、アイシャムのも悪くないし・・・とかは、まぁそれはそれとして今思う事は、こう言うのが音盤化されたって事の嬉しさを噛み締めるって事に尽きるかなぁ、と。うん、間違いなくファンには堪らないアルバムです。

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TOWER

サントラは、Intradaから限定生産でCDが出てます。

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