ロベール・メルルの原作を基に知能の高いイルカを使った大統領暗殺計画を阻止ようとする海洋学者を描いたサスペンス。監督は、マイク・ニコルズ。音楽は、ジョルジュ・ドルリュー。日本では2度CD化されたけど、海外ではこのアルバムが初CDリリースらしいドルリューの人気作。現在は消滅した(最初は休止と言う話だったような)感じになってるPerceptoがドルリューの奥さんからマスターの提供を受けて製作したとかで、LP未収録曲や映画未使用曲を含む内容の完全版、との触れ込み。ココは出すタイトルにかなり思い入れがあるっぽくて、解説書への執念が異常な事が多いんですが、本作なんかはよっぽど出したかったみたいで、いつも以上に気合の入った解説書になってるのがなんか笑える。で、音楽は今更な寂しげで儚く美しいテーマ曲のアレンジと陰謀を彩るサスペンス系の楽曲が中心になってて、僅かに宮廷音楽風の曲も顔を出す構成。テーマはまあアレなんで割愛しますが、改めて聴くとテーマ以外の部分、特にサスペンス系にも魅力があるなと感じられて、海や海中感覚をハープ?やソナー的?な広がるリバーヴで感じさせながら、結構地味で抑え目なアンダー・スコアではあるんだけど、個々にニュアンスを変えているんで単調にはならず、でも個々に浮き足立ったりもしない感じが印象的。音質的に気になる所があるのは惜しいんですが、その点も含め魅力に変換する事も可能・・・かどうかは知りませんが、まぁそう言う所に左右される音楽ではないんじゃないかなと。因みに、このアルバムには日本版アルバム(2度目のCD化)にあったイルカの鳴き声入りテーマはありません(これは惜しい)。
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サントラは、Perceptoから従来版↓未収録曲を追加したアルバム↑が限定1500枚で出ています(レーベル完売)。
↓は、日本ビクターから出たアルバム(イルカの鳴き声入りテーマ収録)。
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↓は、日本SLCから出たアルバム(LPと同内容)。
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●【イルカの日≪デジタル・リマスター版≫ [Blu-ray]】
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