2021年1月6日水曜日

サントラ「テネット(Tenet)(2020)」

過去世界消滅の危機を時間逆行技術を用いて阻止しようとする者達を描いたSFアクション。監督は、クリストファー・ノーラン。音楽は、ルートヴィッヒ・ヨーランソン。ノーランとの接点がよく分からないんで、ノーラン=ジマー脳を持ってると、えっ?、みたいな感じだったんですが、でもブラパンでオスカー獲ったし、クリードとかエブリシングとかはワーナーなんで、そう考えれば全然ありそう、か?なんて思ったりも。で、音楽なんですが、これが意外とサプライズ感があって好印象。いや、スタイルとしてはリズム+サウンドデザイン+ロックやテクノやダンス~と言ったああ言うノリなんですが、なんて言うか、ノーランでのジマー感はあるんだけど、RCの枠からは外れてると言うか、割に新鮮さがあると言うか、意外性を感じると言うか・・・。まぁ、別に一から十まで手放しに良いって訳じゃないんですが、この手の琴線に触れる要素を持ちながら、逆行や呼吸音(ノーランの声?だったかを弄って作った音があるらしいんでそれかも)を意識したっぽいタッチやなんとなくロブとかクリマルっぽい?サウンドがあったり、ギターやピアノが要所要所でアクセントになったりしてて、音楽的に斬新なのかは分かりませんが、聴いてると独自性や他の同系スコアとは一線を隠す毛色みたいな物を個人的には感じられて、聴き応えと言う意味では、想像してた範疇を軽く超えてました。モチーフっぽいのも幾つかあって、リズム主体だったり、控えめだったりするんで、存在感としては物足りないんですが、ダッ、ダッ、ダッ、ダダダ、みたいなのは印象的だし、感傷的なヤツもベターですが悪くなく、何よりこの路線の格好良さ、みたいな所だけじゃ無くって、ドラマ性を感じられたのには素直に驚きました。全体的に期待値が低い人なんかに試しに聴いてもらいたくなるスコア、って感じかな。

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サントラは、WaterTower MusicからCD2枚組のアルバムが出ています。

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