サントラ「ダーククリスタル：エイジ・オブ・レジスタンス（The Dark Crystal: Age of Resistance）（2019）（TVシリーズ）」

　

巨大な黒水晶を巡る冒険を描いたファンタジー映画「ダーククリスタル」の前日譚。監督は、ルイ・レテリエ。音楽は、ダニエル・ペンバートンとサミュエル・シム。個人的に本編未見なのとペンバートン＆シムにそこまで思い入れが無い事もあって、どうも興味が出なかったのですが、わざわざ２枚もアルバムが出ているからと試しにサンプルを聴いてみたら引っかかる物があったので、今回アルバムを２枚共に入手してみました。すると、その音楽は、冒頭から分かり易いテーマ曲を提示し、それをアレンジで取り入れていく王道構成。感触は枯れ系と言うのか、民謡色が香るカーニバル＆舞踏＆古感、等々を加えての、取り敢えず、欧州系の芳醇なタイプの流麗さとは違う、ザラツキの中に美しくミステリアスな香りを持った物で、世界観は正にダーク・ファンタジーのそれ。相互性を考えてかちょっとだけトレヴァー・ジョーンズのモチーフが流れるのは嬉しいと思う反面、分量も少ないし、何か無くても良いんじゃないかと思えるのは意外でしたが、それはつまりクリードでのルートヴィッヒ・ヨーランソンと同じと言う事であり、それは（これはあくまで個人的な感覚ではあるのですが）本作単独での魅力が強い事の証明かなと。まぁ、正直、興味が無かった分、予想外の反動による印象過剰な所はあるんでしょうが、良かったです。

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サントラは、Ｖａｒｅｓｅ　ＳａｒａｂａｎｄｅからＶｏｌ．１（ペンバートン）↑とＶｏｌ．２（ペンバートン＆シム）↓の２種類のアルバムが出ています。

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