2021年11月23日火曜日

サントラ「Les Volets Clos(1973)」

女友達のため港町に「隠れ屋」を作った女性を描いたコメディ。監督は、ジャン・クロード・ブリアリ。音楽は、ポール・ミスラキ。ニコレッタの歌う主題歌が有名らしいんですが、スコア部分はコレのメロは取り入れつつも、エモーションを中々実直に刺激する哀なメロをモチーフ的に流したり、タンゴ?やシャンソン?やジャズ?・・・っていやジャズはジャズだろって要素を曲毎に出したりしながらな音楽になってて、全体的にイージーリスニング系とスコアっぽいのの両方が聴ける感じなんですが、一定の上品さを感じさせながらの躍動感や明るさを持った楽曲は多いけど、変に堅っ苦しくなく、クセもあまり感じず、変に気取った感じもないんで、言葉でこう書くとイマイチに聞こえるかもしれないけど、思ってたより一般大衆受け感のある音楽って感じがするな、と。個人的には、イージーな方がそこまでBGM的過ぎない感じだった事、コメディとは言え「只」ドタバタし過ぎない事、アコーディオンみたいな音色と響きがフランスと港町的なイメージと合致する事、なんかもあって、思ってたよりグッと来ましたね。あっ、あと、どうでも良いんですが、初めて入った喫茶店でコレが流れてたらまた来ちゃうかも、なんて思ったりする楽曲があったり?も。

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サントラは、Music Boxから未収録曲を追加したCDが限定生産で出てます。

2021年11月20日土曜日

2021年11月20日Notefornoteの新譜サントラ(青春のウルトラ・スクープ)・・・

今回は、下記1点。

【青春のウルトラ・スクープ(Terminal Exposure)(1982)】

偶然殺人を撮ってしまった大学生達を描いたニコ・マストラキス監督のミステリー・コメディ。音楽は、ハンス・ジマー。追加音楽は、メル・ウェッソンロジャー・ボルトン。限定1000枚。
Notefornote
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2021年11月20日Varese Sarabandeの新譜サントラ(ブルーベルベット、エルフ ~サンタの国からやってきた~)・・・

今回は、下記2点。

【ブルーベルベット(BLUE VELVET)(1986)】

デヴィッド・リンチの代表作の1つ。音楽は、アンジェロ・バダラメンティ。従来版に未収録を追加。CD2枚組。限定3000枚。
Varese Sarabande
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【エルフ ~サンタの国からやってきた~(ELF)(2003)】

ジョン・ファヴロー監督のクリスマスなコメディ。音楽は、ジョン・デブニー。限定2000枚。
Varese Sarabande
Varese Sarabande International
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2021年11月19日金曜日

サントラ「Inchon(1982)」

朝鮮戦争を舞台にマッカーサーが立案し実行した仁川上陸作戦を描いた戦争ドラマ。監督は、テレンス・ヤング。音楽は、ジェリー・ゴールドスミス。錚々たる面子を揃えながら色々トラブルが続き製作費が膨れに膨れた挙句、最終的に爆死したらしい統一教会製作の(結果的?)大作で、検索したら邦題っぽいインチョン!とかオー!仁川とか出て来たんで、ソフトがあるのかなって思ったんですが、今でも海外だと未ソフト化らしいんで、だとしたら多分違うのかな?まぁそんな感じなんですが、サントラはLP後CDが何度か出てて、コレで4回目(CDは全てIntrada)。その音楽は、民謡感も香るストイックでパワフルなやつ、国連軍かと思ってたらマッカーサーのらしいマーチ、ロマンティックなやつ、アリラン、ほかなんかの複数のモチーフを絡めてく物で、色彩こそダークなザラザラとした土埃感とか薄汚れ感とかをシリアスさと共に感じますが、モチーフ量が関係してかスコアとしてはカラフルな印象があったり、いつもながらコテコテのアジア感や単調さとは無縁だったり、個人的に韓国って感じはしないけど東洋的な意味合いっぽいパーカッション系の鳴りが面白かったり、ゴールドスミスの戦争物でも荒々しさが目立つような気がしたり、あとあと・・・と、まぁそんな感じ。いやほんと有名だし、正直何度もCD化されてる中で、何度も聴いてる人が多いと思うんで、私なんかが語った所でねぇ、って感じですよ、ほんとに。あっ、ただ1つ言うとすれば、この3枚組のディスク3はマスターは同じなんだけど初の映画使用順で収録してるのと細かい点?小節?を含め、なんかコレまでと違う所が微妙にあるらしく(順番以外は私じゃ判断不可)、実際使用順で聴けるらしいって言うプラシーボ的なヤツがあったとしても、このディスク3は思ってたより新鮮に聴く事が出来ましたね。正直初めは、好きなスコアだけど過去のアルバムは全部持ってるし、欲しいは欲しいから、最終的にどうせ買うんだけど、ちょっと懐的にはなぁ、とか思ってたんですが、結果的に買って後悔はありませんでした。

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サントラは、IntradaからCD3枚組のアルバムが期間限定生産で出てます。

2021年11月18日木曜日

2021年11月18日Quartetの新譜サントラ(Il Dio Sotto la Pelle、Colpo Rovente)・・・

今回は、下記2点。

【Il Dio Sotto la Pelle(1974)】

カルロ・アルベルト・ピネリとフォルコ・クィリチ監督によるモンド系ドキュメンタリー。音楽は、ピエロ・ピッチオーニ。全録音と歌のインストなどを収録。CD2枚組。限定350枚。
Quartet
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【Colpo Rovente(1970)】

ピエロ・ズフィ監督のサイケなスリラー。音楽は、ピエロ・ピッチオーニ。第一世代マスターを使用しリマスター。限定350枚。
Quartet
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2021年11月17日水曜日

2021年11月17日La-La Landの新譜サントラ(素晴らしき哉、人生!、コール オブ デューティ ヴァンガード)・・・

今回は、下記1点。

【素晴らしき哉、人生!(IT'S A WONDERFUL LIFE)(1946)】

言うまでも無いフランク・キャプラ監督の代表作。音楽は、ディミトリ・ティオムキン。従来版未収録曲を追加しリマスター。限定2000枚。75周年記念。
La-La Land
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【コール オブ デューティ ヴァンガード(CALL OF DUTY®: VANGUARD)(2021)】

人気ゲームの最新作。音楽は、ベア・マクレアリー。サイン入りを限定500枚で販売。
La-La Land
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2021年11月15日月曜日

サントラ「2重螺旋の恋人 (L'amant Double)(2017)」

ジョイス・キャロル・オーツの原作を基に担当医と恋に落ちた女性を描いたスリラー。監督は、フランソワ・オゾン。音楽は、フィリップ・ロンビ。患者と分析医の関係から禁断のロマンスへ発展する大人のドラマかと思ったら、いやまぁそれはそうなんだけど、えっと同棲後に担当医には双子の兄がいる事が分かり(クローネンバーグか!)、その兄にも惹かれてき、それで~みたいな流れのミステリー仕立てな映画になってて、別にオゾンだからこう思った訳じゃ多分ないと思うんですが、観終わって最初に思ったのが、なんかフランスっぽい映画だなぁ、とw。はい。そんな感じです。で、音楽はオゾンと言えばのロンビ。いつも通りの欧州らしい上品さを漂わせたエモーションをしっかり刺激するメロ感を持った音楽、って印象はもちろんあるんですが、コレに関してはサスペンス系が結構暴力的と言うかアグレッシブと言うか、ちょっと都会的な風味を感じさせたり、特徴的なリズム構成でグッと惹き付けたりしてて、題材っぽい情感さはず~っと感じるんだけど、個人的にはそれらよりエレクトリック系の灰汁?の方が強烈で印象的だったかな、と。アルバムはスコア以外(台詞や歌やダスティン・オハローラン&アダム・ブライアンバウム・ウィルツィーのA Winged Victory for The Sullenの曲とか)も含んで30分程度しかないんですが、相変わらず内容は濃いと思いますね。まぁ先のサスペンスが微妙だと物足りなさはあるかも知れませんが、取り合えず、欧州系やロンビが好きならどうぞって感じ。

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サントラは、Quartetから出てます。

【2重螺旋の恋人[Blu-ray]】

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2021年11月14日日曜日

サントラ「ストランデッド(Stranded/Naúfragos)(2001)」

事故を起こした探査艇乗組員のサバイバルを描いたSFサスペンス。監督は、マリア・リドン。音楽は、ハヴィエル・ナヴァレテ。監督も出演者の1人で、なんかアマゾンを見たらルナって表記されてて、えっIMDBだと違うんだけど、とか思い検索してみたらルナは別名?みたい。まぁどうでも良いんですが。てか、ルナってみたら、ディエゴ・ルナを思い出し、あっそう言えばシャマランのオールドに出てたよなぁ、あーシャマラン、独自のヒーロー物、ミスター・ガラスで終わりにしないで、アレの続きも定期的に作ってくれないかなぁ、とか思ったりしました・・・ってほんとどうでも良いな。で、音楽は、パンズ・ラビリンス後もまぁ確かに担当数は多くないっぽいんですが、CD(Rは除く)じゃサントラがあんまり出ないんで、昔のでもこうやってCDがあるのはありがたいな、って言うナヴァレテ。Antlersも出ないのかな?CD。ここでは、宇宙空間の奥深さ的なストリングスにトランペット?やなんかを時より加えながらな音楽を書いてて、トーンはミステリアス中心で起伏には乏しく、基本ストリングスのうねりがミニマルにも通じる反復要素も加味した形で連続してくんですが、部分的や曲毎でそこまでトーンは変わらない中でもドラマ的な起伏が顔を出したりもするんで、一見単調なんだけど意外と単調に感じないのが面白い。全体的に神秘的で美しくエモーショナルな感覚とミステリアスでミニマルな穏やかで薄暗い風合いがほぼ同率でストリングスの中に同居してるような感じで、うーん、あくまでイメージなんですが、ウィリアムスのプライベート・ライアンのじわじわ部分、またはジマーのシン・レッド・ライン、みたいなのにSFを混ぜたような、個人的にはそんな感じの聴き心地、って言うのかな。なんで、スコアとしては問題なく聴ける類だと思います。

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サントラは、Saimelから出てます。

【ヴィンセント・ギャロ/ストランデッド [DVD]】

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2021年11月12日金曜日

サントラ「アイの歌声を聴かせて(2021)」

AI試験運用地域を舞台にしたSF青春ドラマ。監督は、吉浦康裕。音楽は、高橋諒。そこまで観たい訳じゃ無かったんですが、最後の決闘裁判やエターナルズと時間が合わなかったんでこっちを観てみたら、これが思いのほか良かった。最近のだとフリー・ガイと似た所もあるんですが、こっちはこう言う題材を「善」方向の楽しさと爽やかな感動へ誘うって所に特化してて、茶々入れは容易だろうけど、それも覚悟の上!みたいな姿勢が清くって、個人的には全然アリ。普通に面白かったですよ、ほんとに。な・ん・で、まぁいつまで劇場でやってるかは分からないし、当然誰もが楽しめます!文句なしです!とかは言わないけど、現在劇場でやってる作品の中じゃ頭の片隅に入れておいてもそこまで損は無い映画なんじゃないかな、とは思いますね。はい。そんな感じ。で、音楽はレガリアとかACCAとかありふれた職業~とかの高橋諒(さん)。日常(特にコメディ)系だとTVアニメにありがちなスコア=インストって思ってない?みたいなソース音源・環境音楽・BGMって言った方がシックリ来る、スコアファン的には微妙なのもあるんですが、主人公のサトミがムーンプリンセスってアニメが好きで、その歌曲とそれにAI=詩音=シオンが独自性を加えた歌曲がメインのテーマでスコアのモチーフになってるんですが、これと詩音(目線でのネット世界かな)のモチーフ的な曲(チラッと歌メロ入りのエレクトリカルパレード系)に2人の繋がりを感じさせるってアクセントがあったり、爽やかで大らかな部分、場合わせだけどハマッてた三太夫協力&指パッチン、物語が大きく動く辺りからのストリングス強調や詩音の記憶を含むドラマ性を帯びた部分、なんかは聴き所。まぁ正直スコアとしては確実に力量不足や物足りなさがあるんですが、歌メロが一応組み込まれてる曲が多い事もあってか(ここは拘ってるっぽい?)、視聴意欲がガタ落ちするような感じは無くて、本編が気に入ったって強固な補強要素があるとは言え、コレはコレで頑張ってるんじゃないかなと。歌パートはまぁ歌詞なんかは鼻で笑われそうな気はするんですが、観てると全然そうは感じないし、キャッチーでメロも良く、何よりえっと土屋太凰さんの歌声がほんと素敵で、メインのも雨傘のもビッグバンドジャズのも、みんな本編の絵を排除したとしても魅力が薄れる事はないんじゃないかな。あと本編じゃ断片しか聴けないんですが、ムープリの歌曲は咲妃みゆと言う方が歌ってて、なんか貫禄あるなぁ、これって声優さん?歌手の人?誰?って観ながら思ってたんですが、なんでも元宝塚で雪組の娘役トップだった方なんだとか。普通に納得です。まぁこのアルバムの歌曲は原曲?っぽくて、流石に劇中で歌として成立してないのはしょうがないとしても、本編版とかシオン&トウマ&ゴッちゃん&アヤ&サンダーの歌声が重なるやつとかが入ってなかったのは残念。ソフト特典でCDにしてくれないかなぁ。あっ、それとアニメだとよくあるからスルーしそうになったんですが、このサントラのジャケ絵、いや盤もですが、このデザインで観た人は良いのかなぁ?Iがアレを表してるっぽいとか、情景の絵として綺麗ではあるから別に一から十まで悪いって言うつもりはないけど、現物を眺める限りは、うーん、やっぱ微妙なんじゃないかな(シングル版は良い感じなのに)。

いやでもこの前4日連続で観たんですが、観る度にどんどん気分が上がっちゃってもう大変。作画が当たり前に良い(遠目キャラもちゃちくないしモブもしっかり)ってのも理由なんですが、何よりミュージカル部分、ここが最近じゃ珍しく、多分完全手書き、又はそう見える絵オンリーで作られてて、もう最高。眼福ですよ、眼福。声優人もまぁ皆さん流石に達者で、ちょっとサトミは声のトーンが繊細?で可愛過ぎるからか(福原遥さんでしたか?)一箇所キャラから外れるような気もしたけど全然問題ないし、アヤねぇ、えっと小松さんでしたか?もう最後らへんの腕高速ポンポンしてる所とか最高でしたね・・・ってなんでこんな事わざわざ書いてるんだ?って言えば、それは多分、私が観た回が、全て、軒並み、人が、激、少なかったから。別に1番小さいスクリーンでは無かったけど多分1・2割程度位しか人がいなくって、いや貸切感とかコロナとか考えると人がいない=安心材料ではあるんだけど、ここまで人がいないのはどうなのかと思ったんで、書いてみました。つまり、愚痴です、愚痴。

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サントラは、ランティスから出てます。↓は、主題歌のシングル。

【ユー・ニード・ア・フレンド ~あなたには友達が要る~】

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e-onkyo music】(ダウンロード)←ハイレゾ音源



2021年11月10日水曜日

2021年10月29日『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 アニメビジュアルガイド』発売・・・

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下記メーカーor販売先コメント

ひとりの少女が、願い続けたもの――
劇場版「Fate/stay night[Heavn's Feel]」の全三章をまとめたアニメビジュアルガイドが登場

・ビジュアルから振り返る「Fate/stay night[Heavn's Feel]」
・キャスト&スタッフ取材(キャストインタビュー/音楽:梶浦由記インタビュー/監督:須藤友徳ロングインタビュー)
・キャラクター紹介&人物相関図
・ニュータイプ誌面を彩ったイラストギャラリー
など

判型:B5判 商品形態:単行本 ページ数:194

2021年11月8日月曜日

サントラ「ファイナル・レジェンド 呪われたソロモン(The Order)(2001)」

失踪した考古学者の父を追う美術商兼泥棒の男を描いたアドベンチャー。監督は、シェルドン・レティック。音楽は、ピノ・ドナッジオ。ジャン!ジャン!ジャ!ジャン!ジャン・クロード!ヴァン!ヴァン!ヴァ!ヴァン!ヴァン!ヴァ!ヴァ!ヴァン・ダム!みたいな掛け声が昔TVのヴァンダム関連作の予告で流れてて、今でも反射的に声に出す位ハマってるんですが(だからなんだよw)、そんなヴァンダムの多分コレは未見作。で、音楽はドナッジオ。イスラエルが舞台って事でのエキゾ感や歴史劇流れでの宗教感、そこに物語のコメディ、アクション、アドベンチャー、ミステリー色なんかが添付してあるんですが、割とチープさは抑え目って言うか、いやチープはチープなんだけど、ミステリアスなアドベンチャーとしては結構真っ当?な響きを持ってたんで、これは良い意味でちょっとしたサプライズ要素。で、テーマっぽいのは90年代RC(MV)なんかにありそうだなぁ、とか個人的には思ったんですが、最初アクション色が来て、でもその後に冒険的な感覚もするって言う、別に悪い意味じゃなんですが、ちょっと掴み所は難しい、なんだけどモチーフとしてはそこはかとなく印象的、って言う感じ。これと何箇所かで流れる神秘+エキゾ+美しいみたいなモチーフっぽいのがあって、さっきのよりこっちの方がドナッジオっぽさは感じられるかも。全体的に、元々期待してなかったからその割には意外とイケたんだけど、冷静に考えると普通に物足りなさもあるんだよなぁ、って言う、まぁ今後頻繁に聴く事は無いだろうけど、ジャケ見る度になんか悪くないんだよなぁ、って思うんだろうなぁ、って言う、うん、まぁそんなのも含めなんかヴァン・ダムっぽいな、と。

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TOWER】(CD)

サントラは、Quartetから限定500枚でCDが出てます。

【ファイナル・レジェンド-呪われたソロモン- デラックス版 [DVD]】

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