堀尾省太の原作を基に森羅万象が停止した世界「止界」を舞台にしたファンタジー。監督は、大橋誉志光。音楽は、未知瑠。要素的にはスリラーとかアクションとかSF色が強い気もするんで、いやファンタジーって書いたけどジャンル違くないか?、って思ったりもするんですが、まぁそこはめんどいんで置いておくとして、音楽をやったのは終末のイゼッタの未知瑠(さん)。イゼッタはオリジナル・アルバムなんかに近い感じでしたが、これはインダストリアルっぽさやエレクトリック感が出張ってて、そこにオケやスパニッシュやテクノやなんかが曲毎に表立ったり裏支えしたりしていく感じ。パッと聴いて、なんか昭和っぽい?家族が新興宗教の教祖+信者みたいなならず者達、そんなやさぐれ&チンピラ連中・・・みたいなのと全停止世界で戦う羽目になる、って話から想像出来るんじゃないかって言う、汚れ感&みすぼらし感&不良感、みたいなのを「タータタッタタッタッター」みたいな掛け声を含め感じられるのが面白いなぁとか思うんですが、それより、甘く無いへヴィな緊張感や不気味さと不安定感と格好良さ、生音やオケ方面でのエモーショナルな響き、惚けたニュアンス、リズミックな動き、等々、楽曲自体にそもそも根本的に魅力があるのがポイントなんですよね、コレは。ありがちな場当たり環境音楽みたいなのもゼロと言えるレベルなんで、確か、元々はソフト特典でしかサントラは無かったと思うんですが、こうやってそっち未収録曲もプラスして(たと思う)、単独で市販アルバムが出たのは良かったな、って思います。
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【TOWER】(CD)
サントラは、クリークから出ています。
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