ランドラッシュの史実を基に西アイルランドからアメリカのオクラホマへ渡った若者達を描いたドラマ。監督は、ロン・ハワード。音楽は、ジョン・ウィリアムス。まず音楽どうこうの前に伝えておきたい事があって、それは私自身が嗜好としてアイリッシュ、ケルティック、みたいなそんな要素が入っているとそれだけで気分が良くなってしまう性質だって事。で、そう言う奴が本作を聴くとどう感じるのかって事なんですが、まずスコアとしては申し分なく楽しい。他にもあるかもだけど、アイリッシュ歴史＆民族系、大らか希望滲ませ雄大系、主人公っぽい快活舞踏系、と言ったモチーフを絡めての楽曲群はザ・チーフタンズの演奏を含め聴き応え十分だし、ストレートにグッと来る。この時期だけじゃなくウィリアムスの中でもリッチなスコアの１つだとも思う。何度聴いてもほんと良いスコアだと思う。なんだけど、ことアイリッシュ感に絞ってみると個人的には物足りなさがあって、もちろん舞台が変わるんで流れ上は当然なんですが、でも先に書いた嗜好者からすると、キャラのルーツは変わらないんだし、なら場所が変わってもアイルサウンドをもっと潤沢に鳴らしても良かったんじゃないか、って思っちゃう（そうなってて良いと思えるか分からないってのがまたタチ悪いんだけど）、そして、やっぱそれが無い事が聴き応えにマイナスに影響しちゃう面がどうしても出て来る、んですよね、って言うのが正直な感想。まぁ大半の人には関係ないとは思うんですが、聴く度に、良いスコアだなぁ、って思いつつ、アイル感がもっとあればなぁ、っても思うんで、そこはやっぱ残念だぁ、ってなるんですよね、どうしても。
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サントラは、Ｌａ‐Ｌａ Ｌａｎｄからフルスコアにボーナスを追加したＣＤ２枚組のアルバムが限定３５００枚で出ています（エンヤの「Ｂｏｏｋ Ｏｆ Ｄａｙｓ」は未収録）。
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