2020年4月18日土曜日
サントラ「ペニー・ドレッドフル 〜ナイトメア 血塗られた秘密〜 シーズン2&3(Penny Dreadful: Seasons 2 And 3)(TVシリーズ)(2014-2016)」
19世紀のロンドンを舞台に超常的な事件に超常的な能力を持つ者達が挑むファンタジー。音楽は、アベル・コルゼニオフスキー。実力は確かながらメジャー作品とは縁遠い人と言うのは昔からいますが、今のコルゼニオフスキーもそんな感じの人で、「シングルマン」以降の担当作や担当数を見るとパッとせず(本編の評価はさておき)、でも軒並み音楽水準は高いと言う、困ったちゃんな所もその流れ。で、音楽はシーズン1に引き続きな訳で、趣向も流れも大きな違いは無く、「何でこう言う音楽を書けるのに重宝されないんだ?」と言う言葉が頭に浮かんで来る所も同じな、ゴシックな世界観に情感豊かなメロを忍ばせてうねるように展開していくあの形(1曲目はLOTRのピピンを思い出すボーカルと雷鳴が聴こえる)。モチーフがあまり表立たないのはアルバム的には惜しいですが、これはそう言う曲を意図的に外している可能性もあるので何とも言えず、仮にそうでなかったとしてもスコアとしては十二分にお釣りが来るレベル。むしろ、そこがアルバムとしての印象を下げているはずなのに、音楽を聴いていてもそう言う感覚を殆ど感じない所が、楽曲ひいてはスコアとしての魅力の多さを証明していると言えるでしょう。まぁ、個人的に期待している人なので過剰に良いと感じてる部分はあるかもしれませんが、コルゼニオフスキーだとあまり聴く機会がないアクション・アドベンチャー路線を聴けると言う所を含め、スコアファンなら一聴の価値あり、な音楽だと思います。因みに、CDでは出ていませんが、この路線は「死霊館のシスター」でも引き継がれます。
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サントラは、Varese SarabandeからCD2枚組のアルバムが出ています。CD1がシーズン2、CD2がシーズン3とボーナスでシーズン1のアルバム未収録の1曲が収録。
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