「ピーターパン」の本を読んだ入院中の少女が体験する不思議な冒険を描いたファンタジー。監督は、ディアムイド・ローレンス。音楽は、マウリツィオ・マラニーニ。偶に予想もしない作品からサプライズがあるのがサントラの面白い所ですが、本作なんかは正にそれ。いや、厳密に言うとＩＦＭＣＡでノミネートされていたので有名と言えば有名だったのでしょうが、何度聴いてもこう言う日本ではビデオスルー＋ジャケの感じからあまり視聴意欲が沸かない小品に付いているような音楽とは思えず、驚くのと同時にどんな作品にどんな音楽が付くかは実際には聴くまで分からないなと改めて感じたり・・・。で、その音楽は、８０年代位の感触と言うのか、ジョン・ウィリアムズ、パトリック・ドイル、ジョン・デブニー、ダニー・エルフマン、アラン・シルヴェストリ、辺りの同系ジャンルを思わせるような感じの、華やかなファンタジーの魅力に溢れるテーマ曲、センチメンタルなメロ＝ルーシーのテーマ？、惚けたニュアンスも香る勇ましいフック船長のテーマ、の３本のモチーフを基本的な軸にした、カラフルに生き生きと展開していく昔懐かしい冒険ファンタジー物。現実と夢を行き来する、又は現実と夢がシンクロする（していく）、みたいな感じの物語らしいのですが、その割にファンタジーから離れ（過ぎ）たりはせず、スワッシュバックリング的な活劇要素を含めて、この手のジャンル要素をストレートに感じさせる音楽が全体を通して聴かれます。マラニーニは現在他に２作品のサントラがＣＤで出ています（どちらも良い）が、キャッチーな魅力では本作が一番かもしれません。と言うか、イタリア出身でイギリス在住で活動してるってダリオ・マリアネッリと一緒？まぁ、別にだからどうだと言う事でも無いのですが。
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サントラは、Ｓｉｌｖａ Ｓｃｒｅｅｎから出ています。
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↓は、日本版ソフト。詳細は、各自でご確認を。
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