2020年9月27日日曜日
サントラ「劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明(Made in Abyss: Dawn of the Deep Soul)(2020)」
つくしあきひとの原作を基に「アビス」と呼ばれる謎の巨大な縦穴の深部へと旅立つ少女と機械少年を描く冒険ファンタジーの劇場版(総集編込み=3作目/話の続き=1作目)。監督は、小島正幸。音楽は、ケビン・ペンキン。TVアニメ枠としては怪我や吐瀉物系の描写も頑張ってた事でも注目を浴びたメイアビですが、個人的に何が良かったかって言えば、まぁ先に書いた事にも通じるんですが、冒険の過酷さと言うか、本来の冒険ってこうだよなと言う、喪失とか、苦痛とか、悲劇とか、そう言う、こう言うジャンル、特にアニメの中でもこう言ったキャラ絵のアニメでは省かれがちなダークな部分にちゃんと焦点を当ててるからで、この点があるから、本来なら無条件で省くような展開も頭の中で意識しちゃうし、そうすると物語にグッと身が入り易く・・・とかまぁそう言う所もあって好きなんですが、実際、リコVSタマちゃん毒とか、ナナチ&ミーティの成れ果て化とか、リコ腕キノコ狩りとか、観てて本当に痛そうでキツかったし、ねぇ、ほんと、ああ言う所を頑張られたら応援したくなるな、と。で、今回のボンドルド編は原作の中でも人気が高いらしく、TV版でも触れていたボンドルドの人間、と言うか子供を使っての人体実験や宗教・信仰的な感じがあるんですが、それが音楽にも影響を与えている感じになってて、TV版のメロをモチーフとして引継ぎ、そこに新要素を加えていく形は簡単に言うとライトモチーフみたいな感じで、メタリック&ノイズでボンドルド方面、チャーミング&ウッディでプルシュカ、更にヒロイズムと厳かさと哀しみをミックスした本劇場版のテーマ曲と呼べるメロ、通りゃんせ?寄りな民謡感、純アクション、子供ボーカル、なんかが新要素って感じ(プログレっぽいのもあったっけ?)。で、個人的にはと言うか、大体の人が似たような感じなんじゃないかと思うんですが、本作のテーマ曲っぽいメロを含んでのOPシークエンス、レグがアンブラハンズからリコ達の所へ戻る~クレジット場面や民謡アクションは、アルバムで聴き直してもやっぱ目玉って感じで、特に前者のモチーフは他メロと被らず、組み込みは甘いけど軸の1つを担い、メイアビ初見者にも一発で本作のニュアンスを伝える事が出来るんじゃないかな、と言う意味でも名曲。それに、まぁちょこちょこ惜しい点はあるにせよ(特に盾勇同様キャラのモチーフはイマイチ)、メロ、サウンド、スコア要素、等々が込み込みな音楽群は端的に言って聴き応えがあるし、やっぱ独特の感触があるのが良いんですよね、ペンキンは、RCっぽくなってもかしくない中でもそうはなり過ぎないし、うん、個人的には力作だな、と言うか好きですね。あ、それと、なぜかコレの録音中にガブリエル・ヤレドが侵入して録音が一時中断したとかなんとか、と言う話があるらしい・・・です。
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サントラは、KADOKAWAからCD2枚組のアルバムが出ています。2019年公開の劇場版総集編前後編用に書かれた3曲も収録。
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↓は、MYTH & ROIDのED主題歌「Forever Lost(編曲ペンキン)」収録のアルバム。初回限定盤は、ミュージック・クリップ収録のブルーレイ付き(アビスは無し)。
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