2020年7月18日土曜日

サントラ「Murderers Among Us: The Simon Wiesenthal Story(1989)(TV映画)」



ホロコーストを生き残りナチ・ハンターとして知られているオーストラリア人のユダヤ教徒サイモン・ヴィーゼンタールを描いた伝記物の戦争ドラマ。監督は、ブライアン・ギブソン。音楽は、ビル・コンティ。ベン・キングスレーが主演してるらしいんですが、日本では多分ソフトは出てないようで、当然未見。で、こう言う戦争物の音楽、特にホロコーストになると悲劇を捉えるメロや重苦しい風合いが漂う楽曲を想像しますが、本作も流れはそれと同じで、軸となるモチーフは哀しみと感情への揺さ振りを掛けて来る鎮魂歌風とノスタルジックな優しさを感じさせる物の2つ。これらがスコアの中で何度も顔を出し、メロ以外も堅実に聴かせてくれる実に耳馴染みの良いスコアになっているんですが、若干気になるのが、全体的にエンニオ・モリコーネの存在を感じられる点で、特にモチーフのノスタルな方は「ミッション」に似たタッチなんで、人によってはココが気になってしまうかもなぁ、なんて思ったり・・・。まぁ、私は結構気に入ってるんで、どうでも良いっちゃ良いんですが、ちょっと時期的に指示があったんじゃないかなと想像出来てしまう事もあって、ここをどう捉えるかによって印象が変わったりするかもしれないなと。

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