2020年6月7日日曜日

サントラ「スウォーム(The Swarm)(1978)」



アーサー・ハーツォグの原作を基に殺人蜂の大群による襲撃を描いた昆虫パニック物のスリラー。監督は、アーウィン・アレン。音楽は、ジェリー・ゴールドスミス。昔VHSをレンタルして見たような気もしますが、記憶的にかなり曖昧だったんで、この際にソフトを買ってみようかなと思ってちょこっとネットで探してみたらブルーレイはおろかDVDも出てないらしく(受注生産で1度DVDが出たみたいな話も)、現在日本版を観るのは難しいようです。海外だとブルーレイも出てるんですが、こうなるとスティングレイとかが手を出さないと無理なのかなぁ。てか、トゥームストーンだよ、出て欲しいのは。いや、話が脱線しましたが、本作の事を覚える要因になったのは、アーウィン・アレンの興行的失敗作とか、蜂が襲ってくる!と言う何とも言えない衝撃とか、中々イカしたポスターとか、そう言う事ではない・・・訳でもないんですが、やっぱり1番はゴールドスミスの音楽。有名な蜂の大群を音で表現するアイディアは勿論の事、正直そこばかりが一人歩きしても困るなと思っちゃう位に他の部分も素晴らしくて、音楽の大半を占める強弱を加えたサスペンスやアクションの幅の広さに唸り、圧が強くなると「カプリコン・1」を思わせる勇ましさが顔を出し(興奮し)、要所要所の優しいメロがドラマ面を補完しこの時代のムードを思い出させ、これまたグッと来るヒロイズムや・・・と言った具合に、別に誰かが文句を言っていたとかは無いんですが、先のアイディアがもし無かったとしてもこの音楽は輝きを失ったりはしないんだよねと強く宣言したくなるような音楽が連続します。無論、先のアイディアがあるからこそ「スウォームの音楽」と言うイメージが出来るわけなんで、そこはもちろん大事なんですが、それだけじゃないんだよ、と。てか、今丁度ラストの曲が流れて来たんですが、スウォームと言ったら、な代表曲なのにすっかり忘れてた。良い曲ですよね、コレ。短いのが玉に瑕ですけど、陽性の高揚感が気持ち良いなぁ。それとゴールドスミス作品でアーサー・モートンだと=オーケストレーターと言う思考固着があるんでちょっと驚いたんですが、IMDBを見たら今作はキーボードもアーサー・モートンがやってるんですね(クレジットには無いみたいですけど)。他のゴールドスミス作品でもやってたのかな?

(Amazon/CD)
TOWER

サントラは、La‐La LandからフルスコアにLP音源とボーナスを追加したCD2枚組のアルバムが限定3000枚で出ています。リマスターはブルース・ボトニックが担当し、専用機材&ソフトを用いるとハイレゾ(176.4 kHz/24‐bit)視聴が出来ると言う新規格MQA‐CD仕様。

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↓は、日本版ソフト(VHS)。詳細は、各自でご確認を。

【スウォーム [VHS]】

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↓は、海外版ソフト(ブルーレイ)。詳細は、各自でご確認を。

【The Swarm [Blu-ray]】

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