2019年12月30日月曜日
サントラ「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(Little Women)(2019)」
ルイーザ・メイ・オルコットの代表作を基に次女の視点から四姉妹の物語を描いたドラマ。監督は、グレタ・ガーウィング。音楽は、アレクサンドル・デスプラ。如何にもデスプラと言う題材で、その事を裏切らない美しいメロディラインを携えた芳醇な音楽を聴かせてくれますが、最近よりもちょっと懐かしさを感じられる楽曲が多い印象で、デスプラの中でも特に2000年代に担当していた文芸・歴史物やジョルジュ・ドルリューが好きな人にはストレートに琴線に触れる所がありそう、な音楽と言うと雰囲気を掴み易いでしょうか。ドラマに合わせて暗さや寂しげなニュアンスを添付しますが、基本的には、ノスタルジーな陽光やチャーミング感を大事にした生き生きとした楽曲が中心の音楽群。リッチで、エモーショナルで、起伏もある、明快なドラマティック・アンダー・スコアなので耳障りは非常に良く、分かり易いメロが一般にも受け入れられる親しみ易さを持っていたりもして、初めから最後まで実に魅力的。ただ、敢えて言うならば、少々メロが過剰に感じられるのがマイナスに取れたりもするかなと言う気がするような、しないような・・・。まぁ、ここは個々の嗜好で全然意見が変わってくる所で、インタビュー記事を読むと意図的にこう言う感じにしているようなのですが、個人的にはこの点がもう少し違えばなと言う気持ちが若干残ったりもします(本編だとクラシックが多数流れるようなのでそれらに負けないようにと言う側面もあるのかもしれません)。因みに、サントラは約63分ですが、デスプラは全体で約90分のスコアを書いたそうです。
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サントラは、Sony Classicalから出ています。
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