2019年12月14日土曜日

サントラ「ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-(2019)(TVシリーズ)」



「Fate/ZERO」=第四次聖杯戦争でライダーのマスターだったウェイバー・ベルベットが魔術事件の謎に挑んでいくミステリー。監督は、加藤誠。音楽は、梶浦由記。英国が舞台なので、音楽もその点を感じさせる楽曲といつもの梶浦節との混合と言う想像に難しく無いスタイルで、梶浦音楽が単純なスコアと言う枠組みを超えて一般にも支持され続けている事がよく分かる、耳馴染みの良いメロを含んだ魅力的な音楽群が揃い踏みと言う感じ。英国感と言って良いのか、それとも欧州外国感と言った方が良いのかはよく分かりませんが、取り合えず、そう言う異国情緒を醸し出す楽曲は、サウンドに陽光や木の温もりを感じられるノスタルジー系と優雅さと上品さが付随する宮廷音楽系があり、何処と無く洗練され洒落ているように感じられるのは、お国柄と言う所だけでは無く、キャラの上流階級感を香らせる事を狙っている節もあるのでしょう。そこでは、ハープシコードやオルゴールな音色に、ピアノのリリカルさを交え、淡白ならないように印象的なメロディも流していく親しみ易さ+ユーモアな楽曲を聴かせ、他では事件の不穏さや緊張感の演出、そこから事件解決・謎解きに向けての盛り上げやアグレッシブな鳴らしを聴かせる楽曲を配し、オリジナルのモチーフの他に、FZ話やサーバント等が絡む所ではそのモチーフや民族・クラシカル感(+ジャズ要素?)を加え、更に、何処で流れたのかは覚えていませんが、ED主題歌のメロも顔を出す構成で、全体を構築しています。総体的に突出した所は無く、注文を付けたい事もありますが、ファンが期待する所と作品に沿わせての味付けを卒なく熟し、「誰しも」が雰囲気を感じ取れる音楽を創造していると言う意味では、正直このレベルでやってくれれば十分でしょう。それに、本作では、ミステリー色とFATE感(F/SN関係と言う意味で)を両立し、梶浦節のパワーもバランス良く組み合わさったテーマ曲があるのですが、これがアニメだと単独でOPを飾ると言う珍しい使い方がされていて、理由は調べていないので分かりませんが、ここがまた印象深かったりもします。来春公開予定の「Fate/stay night [Heaven’s Feel]III.spring song」も楽しみ。

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サントラは、アニプレックスからCD2枚組のアルバムが出ています。



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↓は、ED主題歌を収録しているシングル。歌は、ASCA。作詞・作曲・編曲は、梶浦由紀

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