2020年1月25日土曜日
サントラ「ジョーカー(Joker)(2019)」
コメディアンを夢見る青年がバットマンの宿敵として知られるジョーカーへと変貌していく姿を描いたクライム・ドラマ。監督は、トッド・フィリップス。音楽は、ヒルドゥル・グドナドッティル。「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」では続編と言う事もあり故ヨハン・ヨハンソンをかなり意識していましたが、本作では、グドナドッティルが北欧出身者と言う事を感じられる枯れ感と言うか暗さと言うか冷たい空気と言うか・・・と言う音楽を書いていて、ジョーカー誕生譚とは言え音楽にトリッキーさは無く、アーサーの孤独をもの哀しいメロとチェロで、物語・感情の変化を重々しく殺伐としたデジタルなサウンドと残響+ダークな雰囲気で、と言った具合に捉える事で、社会の格差と自身の過去・憧れに関係した不条理に悩み、苦しみ、怒りを募らせ、そして、ある種の解放へ向かっていく者のカタルシスを堅実に滲ませる音楽を披露。もう少し音響面を削いだ形でのアンダー・スコアも聴いてみたかった気はしますが、ピエロとは言え王道なサーカス感を出さない所にグドナドッティル色を感じながら、アルバム全体で37分も無い(これでフルっぽい)と言う分量的な物足りなさがある中でも聴き心地が落ちず、全体を通して退屈にならないのが印象的。ゴールデン・グローブ賞で作曲賞を獲り、アカデミー賞にノミネートされるなど、既に一定数以上の評価を得ているスコアに対して言うのもどうかとは思うのですが、意外と広い層にアプローチ出来る魅力を持ったスコアだと思います。
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サントラは、WaterTowerから出ています。米版はCDーR、欧州版はプレスCD。
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↓は、EPアルバム(ダウンロード)。マリー・フランクリン・ショー(3曲)と小児病棟(1曲)で流れる計4曲。
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