チャールズ・R・ジャクソンの原作を元にアル中の小説家を描いたミステリー。監督は、ビリー・ワイルダー。音楽は、ミクロス・ローザ。コレと白い恐怖の両方でテルミンを使い、その両方がオスカーにノミネートされたって意味でローザの代表作かは置いておくにしても有名な音楽の1つだと思うんですが、白い恐怖が受賞を果たした事もあってかスコアの知名度的には白恐に負けてる気がするなぁ、って思ってた1作・・・とか素直に言えてたら良かったんですが、今回コレを聴いた流れで少し調べて初めて知った、って言うのは白状しておきます。一応両方観てるんだけど、正直あんまテルミンの印象とか残ってなかったんだよなぁ。いやその時はローザって凄く苦手、って言うと御幣があるかもだけど、なんか古い昔の音楽って言う、漠然と興味を惹かれない枠にあったんで、多分それもあって全然印象に残ってなかったんだろうなぁ。うん、で、その音楽は、ローザらしい一気に引き込んでく力強いOPから美しさとミステリアスさと人間ドラマ的な響きを存分に漂わせてく見事なスコアで、こう言うのの良さが昔は分からなかったんだなと頭を傾げたくなるような気はしつつも、でも今は楽しめるんだから良いかって思えたりもする、って流れも相まって、全編集中力が途切れずリピート出来てしまう位、ほんと聴いてて面白かった。モチーフはバシッとしてるし、特徴であるテルミンも勿論印象的なんだけど、そう言うの「だけ」じゃないのがスコアとしての水準の高さを感じさせる、って言うのかな。それに私なんかは過去回想的レトロな音色=テルミンってイメージがあるからか、こう言うそう言うのじゃないテルミンの感じって凄く新鮮なんですよね、ってかそうなんだなって気付いたりもしました。正直期待してなかった音質も想像より遙かに良かったんで、なんかすげー良いもん聴いたな感、がありますね。普通に満足です。はい。
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