2019年11月2日土曜日

サントラ「世界が燃えつきる日(DAMNATION ALLEY)(1977)」



ロジャー・ゼラズニイの小説「地獄のハイウェイ」を基に核戦争により荒廃した近未来世界でのサバイバルを描いたSFアクション。監督は、ジャック・スマイト。音楽は、ジェリー・ゴールドスミス。時期的な事も関係してか、「合衆国最後の日」「オーメン」、更には「猿の惑星」などを髣髴とさせる部分もありますが、SFミステリーのエッセンスを塗したサスペンス・アクション色の楽曲を中心に、ミリタリックな1曲目~語られる事の多いラストの開放感へ向かって起伏を持って展開していく音楽を披露。甘さの薄い部分や勇ましく鳴らしていく部分での鋭さや切れに派生する格好良さと数少ないながらもジェントルに聴かせる部分での温かみが如何にもゴールドスミスと言う感じで、モチーフはどちらかと言うと地味目ですが、モチーフが題材のどう言う所を捉えているのかを想起させ、組み込みによる音楽全体の統一にも貢献し、何だかんだ印象に残る物になっているのは流石と言った所。この後の「スウォーム」に繋がるタッチやシンセの味付けも面白く、全体で30分程度しかありませんが、内容は濃く聴き応えがあります。

(Amazon/CD)①
Amazon】(CD)②
TOWER】(CD)

サントラは、Intradaからフルスコアにボーナスを収録したCDが限定生産で出ています(シンセ部分は音源紛失のためリー・フィリップスがゴールドスミスのスケッチを基に再現)。

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↓は、日本版ソフト。詳細は、各自でご確認を。

(Amazon/DVD)

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